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日本軽種馬青年部連絡協議会が研修会開催

  • 2023年11月30日
  • せり市場に関するパネルディスカッション
    せり市場に関するパネルディスカッション
  • 研修会開催のあいさつをする佐々木拓也会長
    研修会開催のあいさつをする佐々木拓也会長
  • それぞれの意見を述べた4名のパネリスト
    それぞれの意見を述べた4名のパネリスト

 11月22日夜、日本全国にある軽種馬青年部員221名で構成される日本軽種馬青年部連絡協議会(佐々木拓也会長)は、札幌市中央区にある札幌東急REIホテル2階マディソンルームにおいて、研修会を開催した。

 この研修会は令和5年度事業として計画した国内研修のひとつ。国内研修では毎年、軽種馬に関連するさまざまなテーマで、その分野の専門家を招いて講演会などを行っているが、本年はせり市場に関するパネルディスカッションになった。

 研修会には佐々木会長をはじめとした会員のほか、公益社団法人日本軽種馬協会の上野儀治副会長常務理事、菊池文孝生産対策部長、冨成雅尚業務部上席調査役、JRA日本中央競馬会から2023年度生産地研修生の竹尾厚彦経理部会計課課長、西尾章法務部契約室上席調査役、安保雅史競走部厩舎関連室厩舎企画課課長補佐、荒井正次施設部建築課課長補佐らが出席。佐々木会長は研修会の開催に先立ち「今年の研修会はパネルディスカッションです。コロナ禍の前にせり市場に関するパネルディスカッションを開催しましたが、そのときひじょうに好評でありまして、自分の意見を発信できるような場を設けた方がよいということで、今回もせり市場に関していろいろなことを討論していきたいとおもいます。サマーセールなどいろいろなせりがありますが、今年のせりはいつものせりと違った印象を持ったとおもいます。発展的な意見をお持ちの方もいらっしゃるかとおもいます。今回は建設的なご意見をいただいて、これからのせり市場に生かしていければというふうにおもっておりますし、生産者としてせりのあり方をみんなで考えていきたいです。よろしくお願いいたします」とあいさつした。

 パネルディスカッションは楽天競馬スペシャルアドバイザーとして知られる古谷剛彦氏が座長を務め、パネリストとして(株)ヒポファイル・ブラッドストック代表取締役の今村明浩氏、合同会社オールインエクワイン代表の飯山剛至氏、岡田スタッドマネージャーの岡田壮史氏、日高軽種馬農業協同組合北海道市場事業部長の及川哲也氏が出席。購買者、販売者、せり主催者という、それぞれの立場から、売却率20%の時代から売却率70%を超えるまでになった近年のせり市場、地方競馬主催者による補助馬購買の拡充、セプテンバーセールやノーザンファームミックスセールといった新興市場、オンラインビッドシステム導入、インターネットオークション、せり市場における暑熱対策などについて持論を述べた。