第4回担い手研修が行われる
11月13日夜、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階第一会議室において、「第4回担い手経営管理研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」が行われた。
この研修はNAR地方競馬全国協会の補助を受けて競走馬生産振興事業により実施する令和5年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。馬産地において喫緊の課題となっている、担い手を支援する体制づくりのための研修で、経営継承者および後継者、支援団体の職員などを対象にしている。
研修は全5回。第1回の法律、第2回の労務、第3回の財務・経営に続く第4回の研修は、人材育成がテーマになり、株式会社たいわや代表取締役で中小企業診断士である中村文昭氏が講師に招かれた。
「人材育成の本質的な意味と具体的なやり方」を演題に講演した中村氏は、1963年千葉県出身。大学卒業後、中堅流通系ゼネコンに21年間務め、企画営業担当者として、グループ横断的な新規事業プロジェクトに多数携わったあと、2007年、中小企業診断士として独立。コーチング、ファシリテーション、キャリアコンサルティングの手法を学びながら、経営コンサルティングを行う。2019年、本格的に中小企業の組織開発コンサルティングを行うため、株式会社たいわやを設立。人材育成に関する研修やセミナーの講師として忙しい日々を送っているという。
講演のなかで中村氏は、人材育成の基本は、「組織は経営理念やビジョンを持つ」、「やる気を失わせない、やる気を出させる、両方やる」、「成長を仕組化する」、「コミュニケーションを継続する」と説明。出席者を二人一組に分けて、「あなたの仕事を教えてください」などとテーマを決めてロールプレイイングを取り入れたコミュニケーション術をレクチャーした。講演後の出席者からの質問には、伝え返しを駆使して出席者自らが解決するよう導いた。
出席者やアドバイザーからは「とても勉強になった」、「人材育成に悩んでいるので、ぜひ、研修の講師としてお願いしたい」といった声もあった。
第5回の研修は経営をテーマに11月30日に開催される。