馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊が北海道静内農業高等学校で交流

  • 2023年11月14日
  • 北海道静内農業高等学校の生徒と交流したひだかうまキッズ探検隊2023
    北海道静内農業高等学校の生徒と交流したひだかうまキッズ探検隊2023
  • 体験乗馬に笑顔を見せる子どもたち
    体験乗馬に笑顔を見せる子どもたち
  • 障害飛越を披露する姿に拍手が送られた
    障害飛越を披露する姿に拍手が送られた

 11月11日、新ひだか町教育委員会が主催し一般社団法人umanowaが企画・運営する「ひだかうまキッズ探検隊2023」は、新ひだか町静内田原にある北海道静内農業高等学校において、生産科学科馬事コースの生徒らと交流を図った。

 ひだかうまキッズ探検隊は、新ひだか町在住の小学校3年生から6年生を対象にした「馬を通して繋がる・結ぶ」活動をするグループ。6月のライディングヒルズ静内、7月のビッグレッドファーム、8月の公益財団法人軽種馬育成調教センター、9月の札幌競馬場、特別編の門別競馬場キャンプ、アロースタッドとレックススタッド、10月の木村秀則牧場、11月のひだか・ホース・フレンズとJBC2歳優駿(Jpn3)に続き、今年9回目の活動になった。

 北海道静内農業高等学校は昭和53年に開校。食品科学科と生産科学科の2学科があり、令和3年度から文部科学省によるマイスター・ハイスクール事業(次世代地域産業人材育成刷新事業)の指定校となっている。日本で唯一、サラブレッドを生産する公立高校として知られ、生産科学科の生徒が授業の一環で、出産、種付け、育成、馴致、せりへの上場などを通じて、軽種馬についての専門的な知識や技術を学んでいる。

 この日、ひだかうまキッズ探検隊と交流を図ったのは、生産科学科の2年生と3年生、ならびに馬術部の生徒。うまの魅力や楽しさを伝えるためのイベントを用意して出迎えた。 芦毛や鹿毛の馬をイメージした衣装で登場した生徒は、子どもたちに馬の毛色の種類や馬の手入れ道具、学校について説明。今年学校で生まれた2頭の子馬も紹介した。「生産科学科馬事コースは通常の授業だけでなく、たくさんの実習があります。みんなうまが好きでうまのことを学ぼうと全国から入学しています。修学旅行では東京競馬場に行ってきました。とても楽しい学校です。静内農高に入学したい人はいますか?」と問うと多くの子どもたちが「はい!入りたいです!」と元気に手をあげた。

 また、ホースショーでは馬術部の生徒が人馬一体となった手綱さばきで高い障害飛越を披露。騎乗する際に下半身を強化するためのトレーニングとしてバランスボールに立つ姿や鞍をつけない裸馬に騎乗する姿も披露すると子どもたちから大きな拍手が送られた。

 ほかにも子どもたちは生徒のサポートによる体験乗馬や琴平という、うまを使った椅子取りゲームに参加。うまから降りると「楽しかった」と満面の笑みをうかべていた。