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令和5年度ホッカイドウ競馬グランシャリオナイターが閉幕

  • 2023年11月14日
  • 大きな歓声が沸いた最終日の門別競馬場
    大きな歓声が沸いた最終日の門別競馬場
  • 最終日に行われた上杉周大さんと津田麻莉奈さんによるトークイベント
    最終日に行われた上杉周大さんと津田麻莉奈さんによるトークイベント
  • 引退する安田武広調教師のセレモニー
    引退する安田武広調教師のセレモニー

 11月9日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において開催されていた、令和5年度(2023年度)のホッカイドウ競馬グランシャリオナイターが、15開催82日間の全日程を終了した。

 本年度のホッカイドウ競馬は4月19日に開幕。本年度は賞金や諸手当の充実により出走頭数やレース数の増加に加え、公式You Tubeチャンネルを活用した競馬の魅力や2歳馬を中心とした坂路調教映像の情報発信などの取り組みを強化した結果、発売額は51,280,914,960円だった。前年度より開催日数が3日減ったため、前年の52,778,575,710円には及ばなかったが、4年連続で500億円の大台を確保した。計画対比は111.9%、前年比は97.2%。1日当たりの発売額は前年比100.7%の625,370,000円となり、前年を上回った。

 北海道農政部競馬事業室は「これもひとえに、関係各位をはじめ、関係団体の多大なるご支援とご協力の賜物と厚く御礼申し上げます。道内のホッカイドウ競馬場外発売所では、引き続き、JRAをはじめ南関東競馬(大井・川崎・浦和・船橋)やばんえい競馬などの馬券を発売していきますので、ファンのみなさまに御利用いただきますよう、よろしくお願いします」とコメントを発表した。

 本年度のホッカイドウ競馬のリーディングは、調教師部門が140勝を記録した田中淳司調教師。9年連続9回目のリーディングトレーナーになった。2位は110勝の角川秀樹調教師、3位は71勝の小国博行調教師だった。

 騎手部門は153勝を記録した落合玄太騎手。2年連続2回目のリーディングジョッキーとなった。153勝は五十嵐冬樹騎手が平成19年に樹立した146勝を上回るシーズン最多勝記録。2位は136勝の桑村真明騎手、3位は94勝の服部茂史騎手だった。

 本年度のトピックとしては、JBC2歳優駿(Jpn3)の発売金額が1,008,753,000円となり、1競走の歴代最高額を達成、10月12日の「SPAT4 LOTO トリプル馬単」の払戻金額が12,936,890円とホッカイドウ競馬における最高配当記録を更新、5月3日の門別競馬場の入場者数が3,546人となり最多記録を更新、第15回門別競馬(11月1、2、3、7、8、9日)の発売金額が5,214,272,380円となり、ホッカイドウ競馬における一開催の発売金額レコードを更新、五十嵐冬樹騎手が昨年騎手を引退し、五十嵐冬樹調教師として厩舎を開業、北海道出身の阿岸潤一朗騎手と宮内勇樹騎手がデビュー、安田武広調教師が本年度をもって引退、ベルピットがホッカイドウ競馬史上7頭目の3歳三冠を達成などがある。

 なお、開催最終週となった11月7、8、9日の門別競馬場では、ホッカイドウ競馬ファイナルウィークとしてさまざまなイベントを開催。3日間は14時開門からファイナル開催を盛り上げた。

 最終日の門別競馬場には1,492人が来場。ホッカイドウ競馬の閉幕を名残惜しむように、最終レースの道営記念までスタンドからは大きな歓声が沸いた。