馬産地ニュース

門別競馬場でJBC当日にイベント開催

  • 2023年11月09日
  • 2,600人以上が来場したJBC当日の門別競馬場
    2,600人以上が来場したJBC当日の門別競馬場
  • 東京トゥインクルファンファーレと北海道富川高等学校吹奏楽部による生ファンファーレ演奏
    東京トゥインクルファンファーレと北海道富川高等学校吹奏楽部による生ファンファーレ演奏
  • パドック周辺は多くの来場者で埋めつくされた
    パドック周辺は多くの来場者で埋めつくされた

 11月3日、ダート競馬の祭典、JBC競走の第4回JBC2歳優駿(Jpn3)が行われた日高町駒丘の門別競馬場において、JBCを盛り上げるイベントが行われた。

 JBCは、アメリカのブリーダーズCを手本に、生産者(牧場関係者)が中心となり実施するレースとして生まれた「ダート競馬のお祭り」。2001年に記念すべき第1回JBCが、大井競馬場において、JBCクラシック(G1)とJBCスプリント(G1)の2つのカテゴリーのレースで行われた。2011年には牝馬によるJBCレディスクラシック、2020年には2歳馬によるJBC2歳優駿(Jpn3)が加わり、現在は4つのカテゴリーでチャンピオンを争うレースとして知られている。

 今年は2020年以来3年ぶり9回目となる大井競馬場を舞台に3レースが、JBC2歳優駿(Jpn3)は、引き続き馬産地である門別競馬場において開催となった。JBCに出走するためのRoad to JBC、JBC指定競走が8月から全国で行われていた。関係者はJBCがダート競走における生産者と競馬ファンをつなぐ象徴としての役割を担う未来を描いている。

 第4回目を迎えたJBC2歳優駿(Jpn3)当日の門別競馬場は、コロナ禍以来初めて入場制限のない開催となった。この日は3連休最初の祝日ということもあり、午前9時30分の開門前から駐車場へ入る車の列が続いた。

 場内のポラリス☆スタンドでは、ホッカイドウ競馬2023公式アンバサダーを務める杉谷拳士さんによるトークショーを開催。とねっこ広場特設大型テントでは、JBC開催を記念して、「JBCオリジナルキャップ」や「JBCオリジナルリストバンド」などが抽選で500人に当たる抽選会が行われた。

 また、パドック付近では、クレープ、韓国フライドチキン、豚丼、焼き鳥、豚串などを販売するキッチンカーも出店。無料送迎バスは、ふだんのJR札幌駅発着に加え、JR苫小牧駅発着便も運行された。

 第11競走のJBC2歳優駿(Jpn3)の発走前には、大井競馬場のファンファーレ演奏でおなじみの東京トゥインクルファンファーレのメンバーが、生ファンファーレを演奏。夕暮れの空に美しい音色を響かせ、ダート競馬の祭典に彩を添えた。さらに第9競走、第10競走、第12競走のファンファーレ演奏は、地元の北海道富川高等学校吹奏楽部の生徒とコラボレーション。初めてとは思えぬ息の合ったセッションを披露し、観客から盛大な拍手が送られた。

 JBC当日の門別競馬場には2,600人以上の競馬ファンや観光客、家族連れが来場。JBC2歳優駿(Jpn3)の発売金額は1,008,753,000円となり、2020年のJBC2歳優駿(Jpn3)で記録した974,898,000円を抜き、ホッカイドウ競馬における1競走の発売金額レコードを更新する数字を残した。