JBBA種牡馬産駒がブリーダーズカップで大活躍
11月4日、5日、アメリカのサンタアニタ競馬場で行われたブリーダーズカップ競走において、公益社団法人日本軽種馬協会(JBBA)が所有する種牡馬の産駒が大活躍した。
日本からジャスパークローネが出走した、5日に行われた5ハロンのBCターフスプリント(G1)では、ノーブルミッション産駒のノバルスが55.15秒のタイムで見事に優勝。クビ差の2着にはデクラレーションオブウォー産駒のビッグインヴェイジョンが入り、JBBA種牡馬産駒のワンツーフィニッシュとなった。
また4日に行われたBCジュヴェナイルフィリーズターフ(G1)では、カラヴァッジオ産駒のポルタフォルチュナが2着に入る健闘を見せた。
ブリーダーズカップウイナーの父として歴史に名を刻んだノーブルミッションは、無敗の世界最強馬として知られるフランケルの全弟。自身も現役時代は数々のG1競走で活躍し、2014年の英チャンピオンS(G1)、サンクルー大賞(G1)、タタソールズゴールドC(G1)を制覇するなど、21戦9勝2着6回3着2回の成績を残した。
種牡馬としては2015年よりアメリカで供用を開始。初年度産駒からG1競走2勝のコードオブオナー、重賞競走3勝のスパニッシュミッションを送り出すなど実績を残している。
2021年よりJBBA静内種馬場で供用。現1歳が本邦初年度産駒になる。本邦初年度産駒は本年の北海道セレクションセールにおいて、59,400,000円(税込)で取引されるなど高評価を得ており、すでに多くの産駒が来年のデビューへ向け調教されている。
産駒のBC制覇にJBBA静内種馬場の遊佐繁基場長は「素直にうれしいです。ノーブルミッションは2000mからクラシックディスタンスを得意としていた。産駒はスピードがあるのはわかっていましたが、芝1000mのG1競走を勝つとは想像していませんでした。望外のよろこびです。11月6日が2024年度の配合申込期間の締切だったのですが、勝利の直後から多くの問い合わせをいただき、反響の大きさにびっくりしています。現在育成場に入っている日本での初産駒の評判も良いので楽しみにしています」と話し、産駒が2着になったデクラレーションオブウォーとカラヴァッジオについては「2頭とも海外で実績を残す名種牡馬。改めてそれを証明してくれました。日本でもすでに重賞競走で活躍していますので、こちらも引き続き期待しています」とコメントした。
2024年度の種付条件は、ノーブルミッションが受胎確認後支払1,500,000円(受胎確認後10月31日払流死産時産駒死亡時返還)、デクラレーションオブウォーとカラヴァッジオが受胎確認後支払3,000,000円(受胎確認後10月31日払流死産時産駒死亡時返還)となっている。