馬産地ニュース

ひだかうまキッズ探検隊がひだか・ホース・フレンズとJBC競走を見学

  • 2023年11月08日
  • ひだか・ホース・フレンズを見学したひだかうまキッズ探検隊2023
    ひだか・ホース・フレンズを見学したひだかうまキッズ探検隊2023
  • メイショウサムソンで手入れの体験をした
    メイショウサムソンで手入れの体験をした
  • JBC競走について理解を深めた
    JBC競走について理解を深めた

 11月3日、新ひだか町教育委員会が主催し一般社団法人umanowaが企画・運営する「ひだかうまキッズ探検隊2023」は、日高町緑町にあるひだか・ホース・フレンズと日高町駒丘にある門別競馬場において行われたダート競馬の祭典、JBC競走のJBC2歳優駿(Jpn3)を見学した。

 馬産地の新ひだか町において、「馬を通して繋がる・結ぶ」活動を行なっている、ひだかうまキッズ探検隊の取り組みは、6月のライディングヒルズ静内、7月のビッグレッドファーム、8月の公益財団法人軽種馬育成調教センター、9月の札幌競馬場、特別編の門別競馬場キャンプ、アロースタッドとレックススタッド、10月の木村秀則牧場に続き今年8回目。13人が参加した。

 ひだか・ホース・フレンズは、2021年に日高軽種馬農業協同組合門別種馬場跡地に開設。軽種馬生産界の発展継続のため、産地支援、ホッカイドウ競馬支援、地域産業の振興、馬文化の継承を軸に積極的な要請・陳情活動・これに伴う支援活動等を行っている、新ひだか町や新冠町、浦河町といった日高管内各町、日高管内各農業協同組合、日高軽種馬農業協同組合を含め日高管内27の関係団体で組織される日高軽種馬振興対策推進協議会が設置した日高地域活性化支援室が行っているもので、軽種馬人材養成事業、馬産業の啓蒙普及事業、引退競走馬の利活用推進事業等、実馬を活用した各種事業に取り組んでいる。

 ひだか・ホース・フレンズには現在、2006年の日本ダービー馬メイショウサムソン、2008年の日本ダービー馬ディープスカイ、2005年のフェブラリーS(G1)などを制覇したメイショウボーラー、2020年の北海道スプリントC(Jpn3)を制覇したメイショウアイアンといった4頭の功労馬を含め10頭を管理。事務局で案内役を務めた小島謙治日高軽種馬農業協同組合業務部長はそれぞれの繋養馬のプロフィールや近況、現在の役割などを説明した。

 キッズはメイショウサムソンの手入れを体験。日本ダービー馬にブラシをかけてのコンタクトに感激しきりだった。

 手入れの仕方を教えた村上善巳場長は「ここ、ひだか・ホース・フレンズでは、うまの命を管理するスタッフ、ホースマン、君たちのような若い世代に、道筋をつけてあげるような、学校でいえば先生の仕事をしています。SNSやメディアを通じて、この素晴らしい仕事を知ってもらおうと発信しています。たくさんの人たちに馬の素晴らしさを知ってほしいとおもっています。活躍したうまも未勝利のうまでも関係なく、うまの命を預かって仕事をしているという自覚をもって接しています。ホースマンとして大事なことは、おもいやりをもって接することだとおもいます。みなさんは、うまを大好きだという気持ちを持ち続けてください。好きなことなら覚えるのも早いです。みなさんのなかから将来、メイショウサムソンのようなうまに携わるホースマンがでてきてくれたらうれしいです」と話した。

 また、門別競馬場では、JBC競走とは、Road to JBC、JBC競走をすることの目的、JBC競走の未来などを理解したあと、JBC2歳優駿(Jpn3)を観戦。一番人気に応え快勝したフォーエバーヤングの姿に興奮冷めやらぬ様子だった。