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トーセンラーがエスティファームへ移動

  • 2023年11月07日
  • エスティファームに移動したトーセンラー
    エスティファームに移動したトーセンラー
  • 住み慣れたレックスタッドを退厩
    住み慣れたレックスタッドを退厩
  • 今後も種牡馬生活を継続する予定という
    今後も種牡馬生活を継続する予定という

 10月30日、新ひだか町静内目名にあるレックススタッドにおいて種牡馬として供用されていたトーセンラーが、厚真町浜厚真にあるエスティファームへ移動した。

 トーセンラーは牡15歳の黒鹿毛。ディープインパクトの初年度産駒の一頭で、母はプリンセスオリビア、母の父はリシウスという血統になり、全弟には2014年の天皇賞(秋)(G1)などを制覇したスピルバーグ、半兄には2005年のトラヴァーズS(G1)、2005年のレインズエンドS(G2)、2005年のジムダンディS(G2)、2006年のサルヴェイターマイル(G3)などを制覇して種牡馬としても活躍したフラワーアリー、半姉には2010年のフローラS(G2)3着のブルーミングアレー、めいには2021年の中山牝馬S(G3)などを制覇したランブリングアレーがいる。千歳市東丘にある社台ファームの生産になる。

 現役時代のトーセンラーは、島川隆哉氏が所有、栗東の藤原英昭厩舎が管理し、芝のマイル戦から長距離戦で活躍。とくに京都競馬場を得意とし、2013年のマイルチャンピオンシップ(G1)、2013年の京都記念(G2)、2011年のきさらぎ賞(G3)と京都競馬場で3つの重賞競走を制覇したほか、2013年の天皇賞(春)(G1)で2着、2011年の菊花賞(G1)で3着になるなど、通算25戦4勝2着5回3着6回の成績を残した。

 現役引退後の2015年から、有志によるシンジケートが結成され、レックススタッドと日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションを2シーズンごとに繋養地を移動する国内シャトル種牡馬として供用を開始。産駒数はけっして多くはないが、2022年の京都金杯(G3)、2021年のエプソムC(G3)などを制覇したザダル、2019年の京阪杯(G3)2着のアイラブテーラーなどを送り出している。2023年の種付け頭数は8頭だったという。

 トーセンラーは来年以降もエスティファームにおいて、種牡馬生活を続ける予定。エスティファームにはほかにも、ハイランドリール、ヴァンキッシュラン、トーセンレーヴ、マクマホン、ミラアイトーン、トーセンホマレボシが種牡馬として供用されている。