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アニマルキングダムの本邦初年度産駒がJRA初勝利

  • 2023年11月07日
  • 本邦初年度産駒がJRA初勝利を記録したアニマルキングダム
    本邦初年度産駒がJRA初勝利を記録したアニマルキングダム
  • 2011年のケンタッキーダービー(G1)優勝馬
    2011年のケンタッキーダービー(G1)優勝馬
  • 本邦初年度産駒は75頭が血統登録されている
    本邦初年度産駒は75頭が血統登録されている

 10月22日、第2回京都競馬第7日目第2競走の2歳未勝利戦(ダート・右1400m)において、武豊騎手が騎乗した2番人気のヒルノドゴールが、後続に2番馬身差をつけ1分25秒7のタイムで優勝し、アニマルキングダムの本邦初年度産駒がJRA初勝利を記録した。

 アニマルキングダムの本邦初年度産駒として、JRA初勝利を記録したヒルノドゴールは、母がヒルノケアンズ、母の父がハーツクライという血統の栗毛の牡馬。(株)ヒルノの所有、栗東の北出成人厩舎の管理馬、新ひだか町静内川合にあるサカイファームの生産になる。

 2023年フレッシュマンサイアーの産駒のJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャード、アルアイン、ロジャーバローズ、レイデオロ、シュヴァルグラン、ニューイヤーズデイ、カリフォルニアクローム、アドミラブル、ゴールデンバローズ、サンダースノーに続き12頭目。アニマルキングダムの本邦初年度産駒にとっては、出走頭数8頭、通算19戦目で待ちに待ったJRA初勝利となった。

 2023年本邦2歳新種牡馬として12頭目のJRA初勝利を記録したアニマルキングダムは、父がルロワデザニモー、母がダリシア、母の父がアカテナンゴという血統。牡15歳の栗毛のアメリカ産馬で半弟には2020年のラジオNIKKEI賞(G3)3着のディープキングがいる。

 現役時代のアニマルキングダムは、芝、ダート、オールウェザーと、馬場を問わず活躍。2010年9月にデビューし、2戦目で初勝利をあげた。3歳になり2011年のスパイラルS(G3)で重賞初制覇。アメリカ3歳の頂点を決める2011年のケンタッキーダービー(G1)を、ダート初出走で優勝する偉業を成し遂げた。2013年のドバイワールドC(G1)では、2着以下に2馬身差を付け快勝。通算12戦5勝2着5回の競走成績でキャリアを終えた。

 現役引退後は、2013年よりオーストラリアで、2014年よりアメリカで種牡馬として供用を開始。海外では数多くの活躍馬を送り出している。

 日本では2020年から新ひだか町静内田原にある公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場で供用開始。本邦初年度産駒の血統登録は75頭になる。

 本邦初年度産駒のJRA初勝利に遊佐繁基場長は「アニマルキングダム自身も2歳戦からというタイプではなかったので、焦りはありませんでした。勝った馬はレース内容がよくクラスが上がっても楽しみです。本領を発揮するのは、3歳、古馬になってからとおもっています。これからの産駒の活躍を期待しています」と話した。

 なお、地方競馬ではプリフロオールインが10月29日に高知競馬場で行われたネクストスター高知を3連勝で優勝。本邦初年度産駒からいきなり重賞勝ち馬を送り出したと話題になっている。

 2024年度の種付条件は、受胎確認後支払(受胎確認後10月31日払流死産時産駒死亡時返還)800,000円。