ノーザンファームミックスセール繁殖牝馬セッションが開催される
10月25日午後、北海道苫小牧市のノーザンホースパークにおいて、同パーク主催「ノーザンファームミックスセール」繁殖牝馬セッションが行われた。繁殖牝馬セールはミックスセールとなる前の2019年にスタートし、今回が5回目。セール取引馬の産駒には今年の函館2歳S(G3)を勝ったゼルトザームなどもいる。
名簿掲載頭数69頭だったところ4頭が欠場し、上場されたのは3歳から14歳までの65頭(受胎馬39頭、空胎馬2頭、未供用馬24頭)。このうち60頭(受胎馬36頭、空胎馬2頭、未供用馬22頭)が、総額816,750,000円(消費税込み)で取引された。平均価格は13,612,500円。売却率92.3%は前年比1.3pt増だったものの、総売り上げは234,850,000円減。平均価格も前年を3,626,844円下回った。
最高価格はサイアーランキング上位の常連キズナを受胎しているミアマンテ(6歳、父キングカメハメハ)。2016年のファンタジーS(G3)に勝ったミスエルテの半妹という血統で、自身もデビューから2連勝を記録していた馬。序盤から活発なせりあいとなったが、小笹芳央氏が68,200,000円で落札している。
高額2位は初年度産駒が好調に勝ち星を積み上げているレイデオロを受胎しているプレミアスコア(4歳、父ハーツクライ)。自身は芝2000m戦1勝馬だが、その母ファイナルスコアは3姉妹でイタリアオークス(G2)に勝った名血で、母の半姉チェリーコレクトはサトノグランツ、ワーケアの母にもなっている。こちらは下屋敷牧場が61,600,000円で落札した。
高額3位はグレーターロンドンを受胎しているエリカポンシャン(5歳、父ロードカナロア)。自身は未出走ながらも、その母シャンドランジュはハルーワスウィート(シュヴァルグラン、ヴィブロス、ヴィルシーナの母)の異父妹という血統。(有)三嶋牧場が49,500,000円で落札した。
未供用馬の最高価格馬はJRAで8戦2勝2着1回のグレイスフル(4歳、父ロードカナロア)。母ジェラシーがオークス(G1)4着で、その母グローリアスデイズはフローラS(G2)2着、ローズS(G2)2着。一族にはフサイチコンコルドやアンライバルド、ヴイクトリーなどがいる名門ファミリー。全体4位に相当する35,200,000円で阿部雅英氏が落札している。
セール終了後、主催者を代表した吉田俊介氏は「まずは、たくさんの方にご来場いただき、感謝申し上げたい。このせりに上場させる馬は自分の牧場に置いておきたいと思う馬ばかりですが、国内1歳市場が好調であることが、繁殖牝馬セールの購買意欲につながっていると思っています。たくさんのご購買に感謝しています。取引馬、あるいは取引馬産駒の活躍を期待したい」とコメントがあった。