馬産地ニュース

第3回担い手経営管理研修が行われる

  • 2023年10月19日
  • 3回目を迎えた担い手経営管理研修
    3回目を迎えた担い手経営管理研修
  • 経営のいろはを説く講師の中野貴英氏
    経営のいろはを説く講師の中野貴英氏
  • オンラインを含め約40人が出席した
    オンラインを含め約40人が出席した

 10月18日夜、新ひだか町静内本町にある日高生産連ビル3階第一会議室において、「第3回担い手経営管理研修~軽種馬生産の担い手を対象とした経営支援に係る研修~」が行われた。

 この研修はNAR地方競馬全国協会による競走馬生産振興事業により実施する令和5年度軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。馬産地において喫緊の課題となっている担い手を支援する体制づくりのための研修で、経営継承者および後継者、支援団体の職員などを対象にしている。

 今年度の研修は全5回を予定。第1回の法律、第2回の労務に続く第3回目は、財務・経営がテーマになり株式会社アステップ代表取締役の中野貴英氏が講師に招かれ、オンラインを含め約40人が出席した。

 「経営のいろは話~誰も教えてくれない経営の本質」を演題に講演した中野氏は、北海道札幌市の出身。子どものころ、父親が建材卸売業を経営し、取引会社の影響を受け倒産の危機に家族として直面。倒産は回避したものの子ども心に強烈な印象を残した。現在は兄が事業を継承しているという。

 大学卒業後は子どものころの体験から、良い会社かどうかの違いがどこにあるのか(企業経営の本質)を知りたいというおもいが芽生え、銀行に就職。その後、経営コンサルタント会社に転職した。そして、2007年、故郷に戻り、経営コンサルタントとして起業。2009年に中小企業診断士を取得。2014年から中小企業庁北海道よろず支援拠点チーフコーディネーターに就任し、これまでに約5,000件の相談に応じてきたエキスパートになる。 

 講演のなかで中野氏は、経営意識、経営者スキル、人の特徴、記憶の仕組み、経営スキルを伸ばす方法、経営することの意味、目標を明確にすること、覚悟と自己責任、経営を続けるために考えること、財務の基礎知識、信用を得るノウハウ、成功の秘訣など、経営の基礎について説明。経営者やリーダーのモチベーションが成果に直結することを熱く語った。 

 第4回は労務・経営について研修する。オンラインを含め約40人が出席した