馬産地ニュース

オータムセールが開催される

  • 2023年10月18日
  • 最高価格となったNo.193「ジャポニカスタイル2022」
    最高価格となったNo.193「ジャポニカスタイル2022」
  • オンラインから最高落札馬
    オンラインから最高落札馬
  • 牡馬最高No.343「アドマイヤマリリン2022」
    牡馬最高No.343「アドマイヤマリリン2022」
  • 高額3位No.265「ペブルガーデン2022」
    高額3位No.265「ペブルガーデン2022」
  • あいさつする古川組合長(左)
    あいさつする古川組合長(左)
  • 会場となった北海道市場
    会場となった北海道市場
  • 1,000人を超える購買者登録があった
    1,000人を超える購買者登録があった

 10月16日、17日の2日間、新ひだか町静内神森にある北海道市場において、日高軽種馬農業協同組合(古川雅且代表理事組合長)の主催で北海道オータムセールが開催された。

 オータムセールは、その初日がこれまで国内のどの市場にも上場申し込みをされなかった馬で、2日目は他の1歳市場において欠場などの理由で取引されなかった馬たちで構成される。

 せりには、2日間で435頭が上場され、330頭が売却された。売却率は75.9%、売却総額1,312,410,000円(税込、以下同)、平均価格は3,977,000円、中間価格は3,135,000円。売却率は前年比1.3pt減だったが、売却頭数は前年比1頭増で売却総額は20,680,000円増となり、平均価格も50,769円とはいえ、前年を上回った。

 せりの開催にあたりあいさつに立った古川代表理事組合長は「今年の1歳市場は昨年を上回る購買をいただきましてありがとうございました。今回のオータムセールは2日間で400頭以上が上場されます。秋に向けて成長した馬がたくさんおりますので多数のご購買をお願いします」と頭を下げた。

 途中、時おり激しい雨にもたたられたが、最高価格で取引されたのは16日に上場された上場番号193番の牝馬ジャポニカスタイル2022で19,800,000円。父は初年度産駒の2歳が絶好調のスワーヴリチャード、購買者はオンラインから参加した東京都の河野勇樹氏、販売申込者は日高町幾千世の(株)Blooming Farmだった。

 牡馬の最高価格は17日に上場された上場番号343番アドマイヤマリリン2022で18,700,000円。父はダートを中心に活躍馬を多数送るパイロ。購買者は埼玉県の宮崎俊也氏。販売申込者は新ひだか町静内の高橋義浩氏になる。

 購買登録者はオンライン参加の55名を含め1,086名。オンラインビッドのログイン者数は延べ69名、オンラインビッド応札数は213、オンラインビッド応札上場馬数は72頭、オンラインビッド落札数は18頭、オンラインビッド落札額は87,450,000円だった。

 セール終了後、古川代表理事組合長は「購買登録者数が1,000人を超えていたことから、まだ購買意欲があるのだと感じていましたが、今回の結果には改めて驚いていますし、感謝したい。来年に向けては市場日程の見直しや、暑熱対策も含めた市場整備などを行っていきたい。また、最高価格馬がオンラインからの参加というあたりは時代が変わったのかなという思いと、実際に馬を見なくても安心して参加できる市場になったのかなという思いもあります。これからは海外の方が使えるように工夫していきたい」と感想を述べた。