ヘンリーバローズがイーストスタッドに移動
9月30日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドにて供用されていたヘンリーバローズが、浦河町西幌別にあるイーストスタッドに移動した。
牡8歳鹿毛のヘンリーバローズは、父がディープインパクト、母がシルヴァースカヤ、母の父がシルヴァーホークという血統。2021年のファンタジーS(G3)などを制覇したウォーターナビレラ、2023年のニュージーランドトロフィー(G2)などを制覇したエエヤン、2023年の七夕賞(G3)などを制覇したセイウンハーデスの父であるシルバーステートの全弟になる。
生産は安平町早来源武にあるノーザンファーム。日本競走馬協会が主催する2015年のセレクトセール当歳部門にて、猪熊広次氏に129,600,000円(税込)で購買された市場取引馬として知られる。
現役時代のヘンリーバローズは、猪熊広次氏が所有、栗東の角居勝彦厩舎が管理し、競走成績は2戦1勝2着1回。2017年7月の2歳新馬戦は翌年の日本ダービー(G1)を制したワグネリアンの鼻差2着に惜敗。2戦目は積極的に逃げの一手に出て、最後は上り3ハロン33.8秒の瞬発力を披露し後続に4馬身差を付け快勝。将来が嘱望されたがケガにより2戦のキャリアで現役を退いた。
現役引退後は同志による高額シンジケートが結成され、2020年にイーストスタッドとアロースタッドを2年単位で移動する国内シャトル種牡馬として種牡馬生活をスタート。今年デビューした初年度産駒は、血統登録数が22頭とけっして多くはないが、すでに3頭が勝ち上がっている。今年の交配頭数は49頭だったという。
ヘンリーバローズを馬運車で迎えにきた、佐古田直樹イーストスタッドマネージャーは「まだ兄のシルバーステートの域には達していませんが、デビューした産駒も順調に勝ち上がっています。これからの活躍が楽しみです」と話した。イーストスタッドでの供用期間は2024年、2025年になる。