馬産地ニュース

第3期ファームコンサルタント養成研修と担い手飼養管理研修の修了式が行われる

  • 2023年10月13日
  • 修了証書を手に晴れやかな表情で記念撮影
    修了証書を手に晴れやかな表情で記念撮影
  • グランドワークの見本を示す講師の頃末憲治副場長
    グランドワークの見本を示す講師の頃末憲治副場長
  • グランドワークの実技に励む受講者
    グランドワークの実技に励む受講者

 10月3日、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場において、第3期ファームコンサルタント養成研修(指導者養成)と担い手飼養管理研修(牧場担い手研修)の修了式が執り行われた。

 この研修は競走馬生産振興事業の軽種馬経営高度化指導研修事業の一環。ファームコンサルタント養成研修は、生産牧場の現地指導実施や相談に対応可能な栄養管理技術者の養成を目的とし、地域に密着した人材の養成と、安定的かつ気軽に生産者が利用、相談できる指導体制構築を目的としたもので、担い手飼養管理研修は、軽種馬生産育成牧場の経営に必要な知識と、地域での支援体制の強化を目指し、軽種馬生産の担い手を対象とした飼養管理に関わる研修として開催している。第3期は、日高管内や胆振管内から生産者や関連団体職員など13人が受講した。

 研修は2021年11月に開講し、毎月1回を基本に2023年10月まで全22回開催。村瀬晴崇生産育成研究室長による「繁殖の基礎」、頃末憲治副場長による「サラブレッドの血統」、当時の石丸睦樹場長による「馬の見分け方」、松井朗主席調査役による「馬の飼料および栄養に関する基礎」と「育成馬(初期)の栄養に関する基礎」、遠藤祥郎業務課長による「歩様の見方」、久米紘一診療防疫係長による「若馬のDODとレポジトリー」、岩本洋平調査役による「日高育成牧場における育成馬(初期・中期)の飼養管理」と「日高における離乳およびその前後の飼養管理について」、「育成馬および繁殖牝馬のボディコンディションスコア」、金子大作専門役による「3D技術を活用した3Dプリントシューの作成」など、健康管理、栄養管理、肢蹄管理についての講義、JRAホームブレッドの当歳馬や1歳馬を活用しての実技、英語文献翻訳、レポート作成など、参加者は日ごろの業務に従事しながら、身を粉にして研修に精進した。

 頃末副場長による「馬の心理とグランドワーク」の実技後に行われた修了式には、受講者のほか、浮島理場長をはじめ講師を務めたJRA日高育成牧場の職員が出席。河野洋平会長理事の代理で小林孝平上席調査役が「軽種馬経営高度化指導研修事業第3期ファームコンサルタント養成研修の全課程を修了したことを証します」と修了証書を授与した。修了証書を手にした受講者は、苦労を分かち合った仲間とのきずなを深めると当時に研修修了の喜びをかみしめていた。