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ノーザンホースパークで引退競走馬杯が行われる

  • 2023年10月13日
  • 馬場馬術で2位になったブラストワンピース
    馬場馬術で2位になったブラストワンピース
  • 障害馬術と馬場馬術に出場したスティッフェリオ
    障害馬術と馬場馬術に出場したスティッフェリオ
  • ファストアプローチに騎乗した百瀬光さん(写真右)とブラストワンピースに騎乗した加藤諒さん(同左)
    ファストアプローチに騎乗した百瀬光さん(写真右)とブラストワンピースに騎乗した加藤諒さん(同左)

 9月30日、10月1日、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークにおいて、引退競走馬杯(Retired Racehorse Cup)が行われた。

 引退競走馬杯は、競走馬登録されていたサラブレッドが引退し、リトレーニング後に乗用馬として用途変更した際、一定の条件を満たしている場合に出場できる馬術競技。引退競走馬のセカンドキャリアとしての活躍を広く紹介することともに、乗馬、馬術の魅力を発信し乗馬のさらなる認知、乗馬人口の増大に繋げ、乗馬普及・底辺拡大をさらに推進し、乗用馬資源の創生を目標としている。

 各競技では1位から10位までを入賞とし、各奨励金を交付。奨励金はJRA日本中央競馬会の競馬振興特別助成金により実施される。

 ノーザンホースパークでの引退競走馬杯は、北海道地区乗馬倶楽部振興会の主催、公益社団法人全国乗馬倶楽部振興協会の共催、酪農学園大学馬術部の協力により開催された第45回北海道地区乗馬大会のなかで実施。30日のRRC障害馬術競技(引退競走馬杯)と1日のRRC馬場馬術競技(引退競走馬杯)と2種目行われた。

 30日のRRC障害馬術競技(引退競走馬杯)には、37頭がエントリーし32頭が出場。そのなかには2019年のオールカマー(G2)、小倉大賞典(G3)、2018年の福島記念(G3)などを制覇したスティッフェリオ、2020年の中山金杯(G3)、2018年の小倉記念(G3)、2018年の小倉大賞典(G3)などを制覇したトリオンフ、2019年のマーチS(G3)などを制覇したサトノティターンといった重賞勝ち馬の姿もあった。

 1位は父がクロフネ、母がアピールポイントという血統で浦河町の田中スタッド生産のテントゥワン。2位は父がステイゴールド、母がヴィヤダーナという血統で安平町のノーザンファームが生産したダノンキングダムとなった。上位2頭は12月17日にJRA馬事公苑にて開催されるRCC障害馬術ファイナルへの出場権を手にした。

 今年初めて北海道で開催された1日のRRC馬場馬術競技(引退競走馬杯)には12頭がエントリーし11頭が出場。そのなかには障害馬術に続いての出場となったスティッフェリオ、サトノティターンのほかに、2018年の有馬記念(G1)、2019年の札幌記念(G2)、2020年のAJCC(G2)などを制覇したブラストワンピースの姿があった。

 多くの観客が集まった競技では、2017年の札幌2歳S(G3)で2着になるなど重賞戦線で活躍したファストアプローチが優勝。2位にはブラストワンピースが入り、2頭が12月17日にJRA馬事公苑にて行われるRRC馬場馬術ファイナルに駒を進めることになった。