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マツリダゴッホが種牡馬引退

  • 2023年10月13日
  • 種牡馬引退が決まったマツリダゴッホ
    種牡馬引退が決まったマツリダゴッホ
  • 種牡馬として数多くの活躍馬を送り出した
    種牡馬として数多くの活躍馬を送り出した
  • 今後は生まれ故郷で功労馬になる
    今後は生まれ故郷で功労馬になる

 2010年から新ひだか町静内目名にあるレックススタッドで種牡馬として繋養されていたマツリダゴッホが、今シーズンの種付けをもって種牡馬を引退することが、事務局の株式会社レックスから発表された。今後は生まれ故郷である新ひだか町静内目名の岡田スタッドで功労馬として余生を送る。

 マツリダゴッホは牡20歳の鹿毛。父はサンデーサイレンス、母はペイパーレイン、母の父はベルボライドという血統で、1999年の菊花賞馬ナリタトップロード、2010年の富士S(G3)などを制覇したダノンヨーヨーなどと同じ一族になる。

 現役時代のマツリダゴッホは、高橋文枝氏が所有、美浦の国枝栄厩舎が管理し、競走成績は27戦10勝2着2回3着1回。中山競馬場を得意とし、ダイワスカーレット、ダイワメジャー、メイショウサムソン、コスモバルク、ウオッカ、デルタブルースといったトップホースを退けた2007年の有馬記念(G1)をはじめ、2007年、2008年、2009年のオールカマー(G2)、2008年の日経賞(G2)、2007年のAJCC(Jpn2)と、勝利した6つの重賞競走すべてが中山競馬場で行われたものだった。

 レックススタッドで種牡馬入りしてからは、サンデーサイレンスの後継種牡馬として活躍。最盛期の2013年には135頭の繁殖牝馬と交配した。今年の種付頭数は2頭だった。種牡馬としては2018年のスワンS(G2)、2016年の京成杯オータムH(G3)、2015年の新潟2歳S(G3)などを制覇したロードクエスト、2016年のチャレンジC(G3)などを制覇したマイネルハニー、2014年のファンタジーS(G3)などを制覇したクールホタルビ、2014年のラジオNIKKEI賞(G3)などを制覇したウインマーレライ、2020年の函館2歳S(G3)などを制覇したリンゴアメなどを送り出した。

 事務局の株式会社レックスは「マツリダゴッホは、サンデーサイレンスのラストクロップでした。現役時代は有馬記念(G1)に優勝するなど優秀な成績を収め、種牡馬としても数多くの活躍馬を送り出してくれました。馬体も気性も若々しく元気いっぱいでしたが、来年21歳という年齢を慮り、本年の種付けを最後に種牡馬を引退することになりました。とてもファンの多い馬で毎年多くの方がマツリダゴッホに会いきてくれました。この場を借りて感謝申し上げます。これからは生まれ故郷で元気に長生きしてほしいです」と話した。