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ロジャーバローズがアロースタッドに移動

  • 2023年10月12日
  • アロースタッドに再入厩したロジャーバローズ
    アロースタッドに再入厩したロジャーバローズ
  • 貫禄十分の姿で到着した
    貫禄十分の姿で到着した
  • 産駒の活躍がますます期待されている
    産駒の活躍がますます期待されている

 9月30日、浦河町西幌別にあるイーストスタッドにおいて種牡馬生活を送っていたロジャーバローズが、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドに移動した。

 牡7歳鹿毛のロジャーバローズは、父がディープインパクト、母がリトルブック、母の父がリブレティストという血統。一族には2012年のオークス(G1)、ジャパンC(G1)、桜花賞(G1)、秋華賞(G1)、2013年のジャパンC(G1)、2014年の有馬記念(G1)、ドバイシーマクラシック(G1)などを制覇したジェンティルドンナ、2022年のエリザベス女王杯(G1)などを制覇したジェラルディーナ、2012年の関屋記念(G3)、京都牝馬S(G3)などを制覇したドナウブルーがいる。

 新ひだか町静内真歌にある飛野牧場の生産。日本競走馬協会が主催する2016年のセレクトセール当歳部門にて、84,240,000円(税込)で猪熊広次氏に購買された市場取引馬として有名だ。

 ロジャーバローズの競走成績は6戦3勝2着2回。2019年の日本ダービー(G1)は12番人気と伏兵扱いながら、前半1000m57.8秒という超ハイペースを果敢に先行し、2:22.6のダービーレコードで優勝し、初重賞をG1制覇で成し遂げた。

 現役引退後は同志による高額シンジケートが結成され、アロースタッドとイーストスタッドを2年単位で繋養先を移動する国内シャトル種牡馬として供用を開始。2020年、2021年はアロースタッドで、2022年、2023年はイーストスタッドで供用されていた。アロースタッドでは2024年、2025年の種付シーズンを過ごす。今年は66頭と交配したという。

 初年度産駒は今年2歳デビュー。JRAでは父にJRA初勝利をプレゼントしたオーキッドロマンスが、9月23日に中山競馬場で行われたカンナSに優勝。重賞制覇の期待がかけられている。

 2年ぶりに再会したアロースタッドは「貫禄がついてすっかり種牡馬らしい顔つきになりましたね。初年度産駒も活躍しているので、これからが本当に楽しみでなりません。来年から2年間、しっかり管理して大種牡馬になることを期待しています」と話した。