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ナランフレグがYogiboヴェルサイユリゾートファームにスタッドイン

  • 2023年10月12日
  • スタッドインしたナランフレグ
    スタッドインしたナランフレグ
  • 元気な姿でYogiboヴェルサイユリゾートファームに到着した
    元気な姿でYogiboヴェルサイユリゾートファームに到着した
  • 来年から始まる種牡馬生活に目を輝かせた
    来年から始まる種牡馬生活に目を輝かせた

 10月8日午前、日高町庫富にあるYogiboヴェルサイユリゾートファームに、来年から種牡馬として供用を開始するナランフレグがスタッドインした。

 ナランフレグは牡7歳の栗毛。父はゴールドアリュール、母はケリーズビューティ、母の父はブライアンズタイムという血統で、半兄は2012年の京王杯スプリングC(G2)3着のインプレスウィナー、近親には1980年の有馬記念、1981年の天皇賞(秋)、1981年のAJCC、1980年の日経賞などを制覇して、1980年、1981年と2年連続で年度代表馬に選出されたホウヨウボーイがいる。生産は日高町豊郷にある坂戸節子氏になる。

 現役時代のナランフレグは、西城公雄氏、村木克成氏が所有、美浦の宗像義忠厩舎が管理し、競走成績は37戦6勝2着5回3着4回。2018年10月の2歳新馬戦でデビューし初勝利。デビュー当初はダート戦が中心だったが、3歳夏の芝の短距離路線へ変更すると一気に素質が開花した。

 芝転向後は後方からの末脚を武器にオープン入り。重賞初挑戦となった2020年のシルクロードS(G3)で3着になった。2022年のシルクロードS(G3)で3着、オーシャンS(G3)で2着になると、続く高松宮記念(G1)は18頭立ての8番人気と伏兵扱いながら、後方から直線一気の追い込みで、ロータスランド、キルロード、トゥラヴェスーラ、メイケイエールらとのせり合いをクビ差退け優勝。重賞初制覇がG1の舞台となった。

 10月1日のスプリンターズS(G1)がラストラン。10月7日付けでJRAの競走馬登録が抹消された。

 ナランフレグを迎え入れた岩﨑崇文Yogiboヴェルサイユリゾートファーム社長は「ラストランからすぐの移動ということで心配しましたが、無事に到着してひと安心しているところです。ゴールドアリュールの後継として頑張ってほしいとおもいます。デビューの頃はダートでも走っていましたので、産駒には芝でもダートでも活躍馬が出ることを期待しています。想像していた以上におとなしくてびっくりしています。種付けはスタリオン施設に通う形になるとおもいます」と話した。2024年の種付条件は決まり次第発表するという。