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ダンスディレクターがYogiboヴェルサイユリゾートファームに移動

  • 2023年10月10日
  • 種牡馬を引退することになったダンスディレクター
    種牡馬を引退することになったダンスディレクター
  • 馬運車の迎えがくるまで念入りに手入れされた
    馬運車の迎えがくるまで念入りに手入れされた
  • 今後はYogiboヴェルサイユリゾートファームにて余生を送る
    今後はYogiboヴェルサイユリゾートファームにて余生を送る

 9月22日、新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬生活を送っていたダンスディレクターが、日高町庫富にあるYogiboヴェルサイユリゾートファームに移動した。今後は種牡馬生活を退いて引退名馬として余生を送る。

 ダンスディレクターは牡13歳の鹿毛。父は日本軽種馬協会七戸種馬場に繋養されるアルデバランⅡ、母はマザーリーフ、母の父はサンデーサイレンスという血統で、祖母スカラシップの全兄は1993年の日本ダービー(G1)などを制覇したウイニングチケット、祖母の半兄は1996年のきさらぎ賞(G3)などを制覇したロイヤルタッチがいる。新ひだか町静内御園にある藤原牧場の生産馬になる。

 ダンスディレクターは太田美實氏、太田珠々子氏の所有馬、栗東の笹田和秀厩舎の管理馬として2013年6月の3歳未勝利戦でデビュー勝ち。2015年のCBC賞(G3)、阪神C(G2)で2着に入ると、2016年のシルクロードS(G3)でビッグアーサーなどの快速馬を退けて重賞初制覇を成し遂げた。2017年のシルクロードS(G3)も優勝。ユウキトップラン、ゴールドマウンテンに続き史上3頭目となる連覇を達成した。競走成績は26戦7勝2着7回3着2回、総賞金は283,870,000円。

 現役引退後の2019年からアロースタッドで種牡馬入り。初年度産駒は現3歳になる。種付頭数は初年度から4頭、5頭、2頭、1頭と少なく今年も3頭だった。

 ダンスディレクターを担当していた窪田駿一さんは「アロースタッドに入ってから担当していたのでお別れするのは寂しい気持ちがあります」としんみり。迎えの馬運車が到着するまで念入りに手入れして愛馬を送り出した。

 事務局の(株)ジェイエスは「事務局だった種牡馬でYogiboヴェルサイユリゾートファームさまでお世話になるのは、タイキシャトル、ビービーガルダン、ヒルノダムールに続いて4頭目になります。ビービーガルダンもヒルノダムールも元気に過ごしていると聞いていますので、ダンスディレクターも健康で長生きしてほしいです」と話した。