静内軽種馬生産振興会の功労馬慰霊祭が行われる
9月28日、新ひだか町静内地区の生産者で組織される静内軽種馬生産振興会(畠山史人会長)は、新ひだか町静内田原にある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)において、功労馬慰霊祭を行った。
功労馬慰霊祭は振興会の伝統行事。平成2年に開設された桜舞馬公園には、活躍馬を送り出した種牡馬や繁殖牝馬の墓碑が多数建立され、また、馬産地の中心でもある町内には各牧場にも多くの永眠されている功労馬がいることから、毎年9月に開催しているという。
昨年の功労馬慰霊祭の後には、1998年のJRA賞年度代表馬、1997年、1998年のJRA賞最優秀短距離馬、1998年のJRA賞最優秀4歳以上牡馬で昨年8月に心不全のため28歳で死亡したタイキシャトル、1993年の日本ダービー馬で今年2月に疝痛のため33歳で死亡したウイニングチケットの墓碑を2基建立し、功労繁殖雌馬之碑には、2000年のNARグランプリ年度代表馬、最優秀牝馬、最優秀短距離馬で昨年26歳で死亡したベラミロードの名を刻銘。功労種牡馬の墓碑は38基40頭、功労繁殖牝馬の墓碑は5基5頭、功労種牡馬之碑の刻銘は22頭、功労繁殖雌馬之碑の刻銘は70頭になった。
当日は雨が降るあいにくの天候になったが、振興会の畠山史人振興会長、友田康司副会長、中島滋顧問ら会員のほか、日高軽種馬農業協同組合の田中裕之理事、矢野亨憲理事、谷岡康成代表監事、公益社団法人日本軽種馬協会静内種馬場の遊佐繁基場長、北海道静内農業高等学校の赤穂悦生校長、小林忍教諭、アロースタッドの岡田隆寛代表取締役、松木優場長、レックススタッドの鮫川純一場長、藤原悟郎藤原牧場代表取締役社長、太田篤志うらかわ優駿ビレッジAERU乗馬マネージャー、加藤めぐみ認定NPO法人引退馬協会専務理事、西村和夫しずない農業協同組合会長理事、大野克之新ひだか町長らが参列。馬魂碑前の祭壇に玉櫛を奉納し功労馬を供養した。
畠山会長は「本日は、お忙しいなか、多くの来賓の方々にもご参列いただき、誠にありがとうございます。本年は景気下落による生産地への影響を懸念しておりましたが、競馬につきましては、中央・地方とも勝馬投票券販売の好調を持続、また、北海道市場につきましても、セプテンバーセールまで終了し、総額174億円を超す成績であり、オータムセールを残し、昨年の総売り上げを超える好成績となり安堵しております。これから行われるオータムセールも、大いに期待するところであります。
さて、昨年の慰霊祭終了後にタイキシャトル号並びにウイニングチケット号の墓碑建立、並びに功労繁殖雌馬之碑へのベラミロード号の刻銘がございました。平成2年より開設されまして、現在は墓碑、集合体を併せ137頭の名馬の刻銘を行っており、今後もこの事業は継続して参ります。みなさま方にはご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。最後に、ここに眠る名馬のみならず、今日の競馬の隆盛を築いてこられた先人のみなさまやたくさんの馬たちに感謝の言葉を贈ります。ありがとうございました」とあいさつした。