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ゴールデンバローズ産駒がJRA初勝利

  • 2023年09月20日
  • JRA初勝利を記録したゴールデンバローズ
    JRA初勝利を記録したゴールデンバローズ
  • 初年度産駒は9頭が血統登録されている
    初年度産駒は9頭が血統登録されている
  • 父はエーピーインディ系の名種牡馬タピット
    父はエーピーインディ系の名種牡馬タピット

 9月17日、第4回阪神競馬第4日目第2競走の2歳未勝利戦(ダート・右1200m)において、角田大河騎手が騎乗した7番人気のエフエイトが1分14秒3のタイムで優勝し、ゴールデンバローズ産駒はJRA初勝利を記録した。

 ゴールデンバローズの産駒としてJRA初勝利を記録したエフエイトは、母がティヤム、母の父がサンカルロという血統の牡の栗毛。野村一雄氏の所有馬、栗東の北出成人厩舎の管理馬、青森県にある太田ファームの生産馬で、母のきょうだいには2011年の阪神ジャンプS(JG3)などを制覇したクランエンブレム、2011年の新潟ジャンプS(JG3)などを制覇したクリーバレン、いとこには2018年のマイルチャンピオンシップ(G1)などを制覇したステルヴィオがいる。

 2023年ファーストシーズンサイアーの産駒によるJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャード、アルアイン、ロジャーバローズ、レイデオロ、シュヴァルグラン、ニューイヤーズデイ、カリフォルニアクローム、アドミラブルに続き10頭目。ゴールデンバローズにとっては、出走馬3頭、通算6戦目でのJRA初勝利だった。

 2023年ファーストシーズンサイアーとして10頭目のJRA初勝利を記録したゴールデンバローズは、父がタピット、母がマザーロシア、母の父がマヤコフスキーという血統。11歳栗毛のアメリカ産馬になる。

 現役時代のゴールデンバローズは、猪熊広次氏の所有馬、美浦の堀宣行厩舎、南関東・大井の藤田輝信厩舎、北海道の田中淳司厩舎で管理され、競走成績は26戦6勝2着3回3着1回。ダート戦で活躍し、デビュー2戦目で初勝利を飾ると3連勝でヒヤシンスSに優勝。UAEダービー(G2)は3着となった。

 現役引退後の2020年に新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。種牡馬1年目は18頭と種付けし、生産頭数は10頭。初年度産駒は9頭が血統登録されている。

 ひと足先に初年度産駒がデビューした地方競馬では、岩手競馬でフジユージーンがビギナーズCを含め3戦3勝、ホッカイドウ競馬でオオイチョウがデビュー勝ちと4勝をマーク。JRA初勝利のエフエイトを含め3頭が勝ち上がる活躍を見せる。

 数少ない産駒から驚異の勝ち上がりを記録するゴールデンバロースだが、2021年以降は種付けを休止。現在は日高町の牧場で繋養されているという。

 優駿スタリオンステーション関係者は「2年目以降は種付けをしていませんが、種牡馬登録は継続していますし、元気に過ごしていると聞いています。生産者からは来年もう一度種付けをしたいという声も届いていますので、そういう気運が高まれば来年は種付けを再開するかもしれません」と話した。