馬産地ニュース

カリフォルニアクロームの本邦初年度産駒がJRA初勝利

  • 2023年09月20日
  • 本邦初年度産駒がJRA初勝利を記録したカリフォルニアクローム
    本邦初年度産駒がJRA初勝利を記録したカリフォルニアクローム
  • エクリプス賞年度代表馬に2度も輝いた世界的名馬
    エクリプス賞年度代表馬に2度も輝いた世界的名馬
  • 3週連続JRA勝利で評価もうなぎのぼりだ
    3週連続JRA勝利で評価もうなぎのぼりだ

 9月2日、第2回札幌競馬第7日目第5競走の2歳新馬戦(芝・右1500m)において、亀田温心騎手が騎乗した6番人気のスプリングノヴァが1分32秒0のタイムで勝利し、カリフォルニアクロームの本邦初年度産駒がJRA初勝利を記録した。

 父の本邦初年度産駒としてJRA初勝利を飾ったスプリングノヴァは、母がブランカ、母の父がディープインパクトという血統の牝の鹿毛。橋本浩氏の所有馬、栗東の鮫島一歩厩舎の管理馬、新ひだか町静内神森にある服部牧場の生産馬で、2022年の北海道セプテンバーセールにおいて、6,160,000円(税込)で取引された市場取引馬として知られる。

 本邦2歳新種牡馬の産駒によるJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャード、アルアイン、ロジャーバローズ、レイデオロ、シュヴァルグラン、ニューイヤーズデイに続き8頭目。カリフォルニアクロームにとっては18頭目の出走、30戦目でうれしいJRA初勝利となった。

 本邦2歳新種牡馬として8頭目のJRA初勝利を記録したカリフォルニアクロームは、父がラッキープルピット、母がラヴザチェイス、母の父がノットフォーラヴという血統。12歳で栗毛のアメリカ産馬になる。

 カリフォルニアクロームの現役時代の競走成績は、27戦16勝2着4回3着1回。2014年にケンタッキーダービー(G1)、プリークネスS(G1)とクラシック2冠のほか、サンタアニタダービー(G1)、ハリウッドダービー(G1)などを、2016年にドバイワールドC(G1)、オーサムアゲインS(G1)、パシフィッククラシック(G1)などを制覇し、エクリプス賞年度代表馬に2度輝いたほか、エクリプス賞3歳牡馬チャンピオン、エクリプス賞古牡馬チャンピオンも受賞し名声を高めた。

 現役引退後の2017年からアメリカで種牡馬入りし、日本では2020年から新ひだか町静内田原にあるアロースタッドで種牡馬入り。日本での供用一年目は143頭に交配され、本邦初年度産駒となる2歳世代は98頭が血統登録されている。

 JRA初勝利は30戦目と少し時間がかかったが、翌週の9月9日には中山競馬場の2歳未勝利戦でオーケーソニックが優勝、翌翌週の9月18日には中山競馬場の2歳未勝利戦でカルフが優勝と、3週連続でJRA勝利を達成。期待通りの活躍で本領を発揮し始めた。

 本邦初年度産駒の活躍にアロースタッドは「もともと3歳になってからとおもっていましたので、正直2歳戦から結果を出すとは望外の喜びです。まだまだ勝てそうな産駒もいるのでたのしみです。これからも応援よろしくお願いいたします」と話した。