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優駿スタリオンステーションにオナーコードがスタッドイン

  • 2023年09月19日
  • スタッドインしたオナーコード
    スタッドインしたオナーコード
  • 元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着した
    元気な姿で優駿スタリオンステーションに到着した
  • 2015年エクリプス賞古牡馬チャンピオン
    2015年エクリプス賞古牡馬チャンピオン

 9月9日午前7時30分ころ、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーションに、2024年から新たに種牡馬として供用を開始するオナーコードがスタッドインした。

 オナーコードは牡12歳のアメリカ産馬。父はエーピーインディ、母はセレナズキャット、母の父はストームキャットという血統の黒鹿毛で、曽祖母は1995年エクリプス賞3歳牝馬チャンピオンに選出されたセレナズソングになる。

 オナーコードの競走成績は11戦6勝2着2回3着2回。強烈な末脚を武器にアメリカで競走生活を送り、2013年8月のデビュー戦を快勝。3戦目のレムゼンS(G2)で重賞初制覇を飾った。2014年のクラシック戦線での活躍が期待されたものの、脚部不安で休養。秋に復帰し、2015年のメトロポリタンH(G1)において2014年のベルモントS(G1)優勝馬トゥーナリスト、2014年のBCクラシック(G1)優勝馬バイエルンらを後方から目が覚めるような一気の追い込みを披露し先頭でゴールを駆け抜け、G1初制覇を果たした。続くホイットニーS(G1)でG1を連勝。この年の古馬G1戦線で主役の一角として躍動し、エクリプス賞古牡馬チャンピオンに選出された。

 現役引退後はアメリカのレーンズエンドファームで種牡馬入り。初年度産駒から2021年のジョッキークラブゴールドC(G1)などを制覇したマックスプレイヤー、2020年のサンタアニタダービー(G1)などを制覇したオナーエーピー、2年目産駒から2021年のCCAオークス(G1)などを制覇したマラクジャなど、毎年のようにブラックタイプウイナーを送り出している。

 父エーピーインディは2003年、2006年と2回、アメリカでチャンピオンサイアーに輝いた大種牡馬。日本ではカリフォルニアクローム、クリエイターⅡ、ラニ、パイロ、シニスターミニスター、マジェスティックウォリアーなどがサイアーラインを形成するサイアーオブサイアーズとして知られる。世界中で数多くの活躍馬を送り、2020年に31歳で天寿を全うしたが、オナーコードはエーピーインディが残したラストクロップの一頭になる。

 事務局の(株)優駿は「父がエーピーインディで母の父がストームキャット、自身も古牡馬チャンピオンというチャンピオン血統。イメージしていた通り、黒光りして見映えのする馬体をしていますね。伸びもありますし、距離も持ちそうな印象を改めて受けました。来年以降、ダート3冠などダートの路線も整備されますので需要があると確信しています。初年度から種付頭数を確保して成績を出せる素地をスタリオンとしてもバックアップしていきたい」と話した。2024年度の種付条件は決まり次第発表される。