馬産地ニュース

ダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスが一般見学をスタート

  • 2023年09月19日
  • 見学期間は10月31日までの毎週月、金、土曜日
    見学期間は10月31日までの毎週月、金、土曜日
  • ダートのトップサイアーとして有名なパイロ
    ダートのトップサイアーとして有名なパイロ
  • 新種牡馬のウィルテイクチャージ
    新種牡馬のウィルテイクチャージ

 8月14日、日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスは、一般見学を4年ぶりに再開した。期間は10月31日までの月曜日、金曜日、土曜日。時間は14時30分から15時30分まで。

 ダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスは、アラブ首長国連邦の首相で副大統領、およびドバイの首長であるシェイク・モハメド氏が設立した国際的なレーシング組織であるゴドルフィンの日本法人ダーレー・ジャパンが運営する種牡馬を繋養するスタリオン施設。2005年に北海牧場分場の土地を取得し開設された。これまでにアルカセット、ファンタスティックライト、ルールオブロー、ザール、ストーミングホーム、ディクタット、ディープスカイ、コマンズ、キングズベスト、ストリートセンス、ハードスパン、モンテロッソといった国内外のトップホースを管理してきた。

 今年は新種牡馬として2013年のエクリプス賞3歳牡馬チャンピオンに輝いたウィルテイクチャージを導入。ほか、ダートトップサイアーとして安定した人気を誇るパイロ、2018年、2019年のドバイワールドC(G1)連覇のサンダースノー、高松宮記念(G1)、スプリンターズS(G1)という2つのJRAスプリントG1競走を同一年完全制覇した2018年のJRA賞最優秀短距離馬ファインニードル、初年度産駒からスプリングS(G2)を制覇したビーアストニッシドを送り出したアメリカンペイトリオット、2017年のBCターフ(G1)をコースレコードで制覇したタリスマニック、2019年のスプリンターズS(G1)を制したタワーオブロンドン、NARグランプリ年度代表馬に4回輝いたフリオーソ、2018年のドバイシーマクラシック(G1)などを制覇したホークビル、2007年のJRA賞年度代表馬でファインニードル、セイウンコウセイなどの父としても知られるアドマイヤムーン、今年供用中の5月に死んだディスクリートキャットと11頭を繋養し、2月から7月までの種付けシーズン中には、1000頭近い繁殖牝馬が交配に訪れたという。

 8月14日から始まった一般見学では、ノミネーションオフィスのスタッフが出迎え、厩舎にいる種牡馬を紹介。集まった競馬ファンは各種牡馬の競走成績や産駒成績、ふだんの性格などの説明にうなずきながら馬房越しでの対面を楽しんだ。

 見学に際しては、見学当日に14時30分までにゲート前に集合し、渡された受付用紙に必要事項を記入。注意事項として「繫養馬情報に記載されている馬以外は見学できません」、「自撮り棒を使用して撮影したい場合は牧場スタッフにご確認ください」、「馬や施設、見学の様子等の画像等をSNSや動画サイトに掲載は不可といたします」としている。

 ノミネーションオフィスでは「コロナ禍で休止していた見学を4年ぶりに再開しました。見学時間がほかのスタリオン施設と重なり申し訳ない気持ちですが、見学の際はルールを守って楽しんでいただきたいです」と話していた。