北海道馬産地見学ガイドツアーが行われる
9月7日、8日、公益社団法人日本軽種馬協会、日高軽種馬農業協同組合、胆振軽種馬農業協同組合が企画・監修し、JRA日本中央競馬会の協力による、2023秋北海道馬産地見学ガイドツアーが行われた。
このツアーは1泊2日の日程で数多くの名馬を見学するもの。2019年以来4年ぶり、12回目となるツアーには、通常の2泊3日から1泊2日に日程が短縮されたにもかかわらず、全国から38名が参加した。ツアーには競走馬のふるさと案内所日高案内所の河村伸一所長や日高軽種馬農業協同組合、胆振軽種馬農業協同組合などの職員がエスコートした。
初日、新千歳空港に集まったツアー一行は貸し切りバスで移動。最初は日高町富浜にあるダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスへ向かった。
ダーレー・ジャパン スタリオン コンプレックスでは、ノミネーションオフィスの石澤孝康氏が出迎え。サンダースノー、ファインニードル、アメリカンペイトリオット、タリスマニック、タワーオブロンドン、ウィルテイクチャージ、フリオーソ、ホークビルを展示し、パイロは馬房外から見学した。石澤氏は各種牡馬の競走成績やレースパフォーマンス、種牡馬としての資質や性格、産駒の傾向などを解説。新種牡馬のウィルテイクチャージについて「とても大柄な種牡馬ですが、普段はとてもおとなしくて扱いやすいです。2026年に日本での産駒がデビューしますので忘れないでください」と滑らかな口調で説明した。
その後ツアー一行は、新冠町朝日にある優駿スタリオンステーション、新ひだか町静内目名にあるレックススタッド、新ひだか町静内田原にあるアロースタッド、静内所縁の名馬が眠る桜舞馬公園(オーマイホースパーク)を見学。2日目は早朝から新冠町明和にあるビッグレッドファーム、日高町福満にある下河辺牧場、日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションを周り、苫小牧市美沢にあるノーザンホースパークで昼食をとったあと、安平町早来源武にある社台スタリオンステーションを見学した。
ツアーでは通常は見学不可の種牡馬や繁殖牝馬と至近距離で対面。ツアー客は胸を躍らせながらカメラやスマートフォンで写真や動画を撮影していた。