JRA日本中央競馬会のサマーセール購買馬が日高育成牧場に入厩
8月30日、JRA日本中央競馬会が北海道サマーセールで購買した1歳馬が、浦河町西舎にあるJRA日高育成牧場に入厩した。
JRAは8月21日、22日、23日、24日、25日の5日間に渡って、新ひだか町静内神森にある北海道市場にて行われた北海道サマーセールにおいて、牡13頭、牝21頭の合計34頭を、総額275,990,000円(税込)で購買。最高価格は17,600,000円(税込)、平均価格は8,117,352円(税込)だった。
父馬別では、2021年から日本軽種馬協会静内種馬場にて供用され、1歳が本邦初年度産駒になるノーブルミッションの5頭を最多に、マクフィが3頭、タワーオブロンドン、フォーウィールドライブ、ミスターメロディ、ルヴァンスレーヴが2頭、アドマイヤマーズ、アニマルキングダム、アルアイン、ウインブライト、キズナ、ディーマジェスティ、デクラレーションオブウォー、ナダル、ニューイヤーズデイ、ハービンジャー、ファインニードル、フィエールマン、ベストウォーリア、モズアスコット、モーニン、リアルスティール、リーチザクラウン、レイデオロが1頭になる。購買を担当した秋山健太郎上席調査役は「約1,400頭の上場馬のうち事前に61牧場に協力していただき約1,000頭の下見をしてました。そのなかから2割ほどピックアップし、せり当日はその2割の馬と未検査の馬をチェックしてせりにのぞみました。セール自体はたいへんな盛り上がりで、手に入れたい馬が理想の価格でなかなか購買できませんでした。そのなかでも5頭購買したノーブルミッションの産駒はきれいな形をしていて今後の成長を期待していますし、活躍できる種牡馬とおもっています」と話した。
購買した34頭のうち日高育成牧場では牡10頭、牝18頭の28頭を管理することになり、午前中に牡馬を、午後に牝馬を引き付け。浮島理場長や遠藤祥郎業務課長ら職員による馬体検査、マイクロチップ検査、馬体重測定などを経て、各馬のネームプレートが張られた馬房へ入っていた。
全馬の入厩が終わると、今度は5頭ほどのグループに分かれ昼夜放牧を開始。初めて顔を合わせた1歳馬たちは、はじめての環境に戸惑いながらも元気いっぱいに放牧地を駆け回り、見守ったスタッフらをハラハラさせていた。
浮島場長は輸送してきた生産牧場やコンサイナーに対し、「本日はお忙しいなか、ありがとうございました。みなさまの生産馬を心を込めて大切にお預かりさせていただきます。日高にいるのでいつでも会いに来てください。また、来年4月のあたまには展示会も開催しますのでいらしてください。なんとか良い成績を残せるよう、4月までしっかり育成させていただきます」とあいさつした。