レイクヴィラファームで『メジロドーベルとオハギと触れ合う昼下がり』が開催される
11日、洞爺湖町のレイクヴィラファームで、『メジロドーベルとオハギと触れ合う昼下がり』が開催された。
このイベントはレイクヴィラファームのX(旧Twitter)の公式アカウントをフォロー。現在、リードホースとして繋養されているメジロドーベルと、オハギへの思いをポスト(ツイート)した中から10組、21名の参加者が選ばれた。
午後2時から始まったイベントに先立って、岩崎義久マネージャーからは参加者に対する感謝の言葉と、今日のイベントについての説明が行われた。まず、参加者が向かったのはメジロドーベルが繋養されている厩舎。そこから姿を見せたメジロドーベルは、今年で29歳とは思えない程の、しっかりとした脚取りで放牧地へと向かっていく。
その周りを参加者が取り囲む中、岩崎マネージャーから、「申し訳ありませんが、触れ合いタイムは一組3分です」との説明があると、参加者からは笑いもこぼれていた。
この貴重な機会を逃さないとばかりに、参加者は持ってきたカメラで写真を撮るだけでなく、顔の近くまで近寄っていってのツーショット撮影や、持ってきたニンジンを食べさせるなど、思い思いの触れ合いを楽しんでいた。
その後、参加者たちは事務所の近くにある厩舎へと向かうと、そこからオハギが姿を現す。
現役時にG1 5勝をあげるなど、輝かしい競走成績を残したメジロドーベルとは対照的に、オハギは2戦して勝ち鞍をあげられないまま、レイクヴィラファームへと戻ってきている。
現役時の馬体重が360kg台ということもあって、繁殖牝馬にはなれなかったが、それでもリードホースとしての才能を見出されただけでなく、X(旧Twitter)などのSNSで見せる愛らしい表情も相まって、レイクヴィラファームを代表するアイドルホースともなっている。
触れ合いタイムはメジロドーベルより短い2分となったが、オハギ自身がその時間を大事にしていたかのように、写真撮影といったファンの指示に利発に応えていく。また、岩崎マネージャーが持ってきた、現役時のゼッケンを参加者が持っての記念撮影では、そのゼッケンに噛みつこうとするなど、お茶目な姿も見せていた。
このイベントの目玉企画と言えるのが、「メジロ博物館」とも呼ばれている、メジロ牧場時代からの貴重な資料が収蔵された建物の公開。これまでは調教師や馬主といった関係者は中に入ったことがあるものの、一般見学者への公開はこれが初めてとなる。
JRA競馬博物館の特別展「メジロ牧場の歴史~“白と緑”の蹄跡~」にも貸し出されていた、歴史の詰まった資料を見た参加者からは、驚きの声だけでなく、「ずっとこの場所にいたい!」との声も聞かれていた。
イベントの最後には抽選会が行われ、参加者には帽子といったレイクヴィラファームグッズの入ったトートバックが渡されていた。
イベントを振り返った岩崎マネージャーは、「普段からレイクヴィラファームを応援していただいている皆さんに、恩返しできる機会があればと考えていました。月曜日の開催かつ、牧場への移動もマイカーかレンタカーでの移動となりましたが、それでも多くのツイートをいただきました。全国各地からメジロドーベルとオハギに会いに来てくださったことは感謝しかありません。来年以降もこうしたイベントを続けていきたいと考えています」と話していた。