馬産地ニュース

ニューイヤーズデイ産駒がJRA初勝利

  • 2023年09月08日
  • JRA初勝利を飾ったニューイヤーズデイ
    JRA初勝利を飾ったニューイヤーズデイ
  • 海外ではすでに2頭のG1ホースが誕生している
    海外ではすでに2頭のG1ホースが誕生している
  • キャリア3戦でBCジュヴェナイル(G1)を制覇した
    キャリア3戦でBCジュヴェナイル(G1)を制覇した

 8月27日、第3回新潟競馬6日目第5競走の2歳新馬戦(芝左1600m)において、吉田隼人騎手が騎乗した9番人気のベストオブユーが1分39秒02のタイムでデビュー戦を勝利で飾り、ニューイヤーズデイ産駒はJRA初勝利をマークした。

 父の本邦初年度産駒としてJRA初勝利をあげたベストオブユーは、母がナチュラルスタイル、母の父がディープインパクトという牡の鹿毛。中村祐子氏の所有馬、美浦の久保田貴士厩舎の管理馬、新ひだか町三石にあるケイアイファームの生産になる。

 本邦2歳新種牡馬の産駒によるJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャード、アルアイン、ロジャーバローズ、レイデオロ、シュヴァルグランに次いで7頭目。ニューイヤーズデイにとっては20頭で延べ27回目の出走でのうれしいJRA初勝利だった。

 今年で12歳になるニューイヤーズデイは、父がストリートクライ、母がジャストホイッスルディキシー、母の父がディキシーユニオンという鹿毛の米国産馬。現役時代は2013年にアメリカでデビューし2戦目で初勝利。3戦目のBCジュヴェナイル(G1)でG1初制覇を飾った。その後、骨折が判明し3戦2勝の成績で競走生活を終えた。

 現役引退後の2014年にアメリカのヒルンデイルファームで種牡馬入り。海外に残した産駒からは、2019年のフロリダダービー(G1)、シガーマイル(G1)、ハスケル招待S(G1)、2020年のパシフィッククラシック(G1)などを制覇したマキシマムセキュリティ、2020年のクレメントLハーシュS(G1)などを制覇したファイティングマッド、2019年のベンアリS(G3)などを制覇したバーボンレゾリューションなどを送り出している。

 2019年に日本に輸入され、2020年から安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで供用開始。本邦種牡馬1年目には158頭と交配し103頭が出産され、102頭が血統登録されている。今年の種付頭数は157頭だった。

 産駒はベストオブユーのほかにも、JRAでは9月2日に札幌の2歳未勝利戦(右ダート1700m)でアンジュグルーヴが勝利。地方ではスピニングガールが南関東・大井でデビュー2連勝を飾っている。