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シュヴァルグラン産駒がJRA初勝利

  • 2023年09月08日
  • JRA初勝利を記録したシュヴァルグラン
    JRA初勝利を記録したシュヴァルグラン
  • 初年度産駒は89頭血統登録している
    初年度産駒は89頭血統登録している
  • ハーツクライの後継として期待されている
    ハーツクライの後継として期待されている

 8月27日、第3回小倉競馬6日目第1競走の2歳未勝利戦(芝右1200m)において、幸英明騎手が騎乗した2番人気のアートフォームが、1分09秒0のタイムで先頭でゴール板を駆け抜け、シュヴァルグラン産駒はJRA初勝利を記録した。

 父の産駒としてJRA初勝利を飾ったアートフォームは、母がラテアート、母の父がサクラバクシンオーという牝の栗毛。(株)G1レーシングの所有馬、栗東の畑端省吾厩舎の管理馬、平取町にある坂東牧場の生産になる。

 2歳新種牡馬の産駒のJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャード、アルアイン、ロジャーバローズ、レイデオロに続き6頭目。シュヴァルグランにとっては延べ21戦目で待ちに待った勝利だった。

 種牡馬として記念すべきJRA1勝目をマークしたシュヴァルグランは、父がハーツクライ、母がハルーワスウィート、母の父がマキアヴェリアンという血統の11歳の栗毛。半姉には2013年、2014年のヴィクトリアマイル(G1)を連覇したヴィルシーナ、2016年の秋華賞(G1)、2017年のドバイターフ(G1)などを制覇したヴィブロス、おいには2020年の新潟記念(G3)などを制覇したブラヴァスがいる。

 現役時代のシュヴァルグランは、ヴィルシーナやヴィブロスと同じ佐々木主浩氏の所有馬、栗東の友道康夫厩舎の管理馬として2014年9月にデビュー。2016年の阪神大賞典(G2)で重賞初制覇を飾った。秋のアルゼンチン共和国杯(G2)で2つ目の重賞タイトルを獲得。G1レースでは2016年の天皇賞(春)(G1)で3着、2016年のジャパンC(G1)で3着、2017年の天皇賞(春)(G1)で2着と、なかなか手が届かなかったが、2017年のジャパンC(G1)でレイデオロ、キタサンブラック、マカヒキ、ソウルスターリング、ワンアンドオンリーといったG1ホースを相手にG1初制覇を成し遂げた。

 その後も2017年の有馬記念(G1)で3着、2018年の天皇賞(春)(G1)で2着、2018年の有馬記念(G1)で3着、2019年のドバイシーマクラシック(G1)で2着と活躍。2019年まで現役を続け33戦7勝2着7回3着7回の成績を収めた。

 現役引退後の2020年から日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬として供用開始。種牡馬1年目は128頭と交配して91頭の産駒が誕生し、89頭が血統登録されている。種牡馬2年目は91頭、種牡馬3年目は78頭に種付け。今年は74頭と種付けしたという。