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BTC育成調教技術者養成研修第41期生が牧場と札幌競馬場を見学

  • 2023年09月08日
  • 社台スタリオンステーションを視察した第41期生
    社台スタリオンステーションを視察した第41期生
  • 厩舎でトップ種牡馬たちと対面した
    厩舎でトップ種牡馬たちと対面した
  • 最新式のCT検査装置に興味津々
    最新式のCT検査装置に興味津々

 8月18日、19日と8月25日、26日の2回、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センターの育成調教技術者養成研修の第41期生は、牧場施設と札幌競馬場を見学する研修を行った。

 この研修はJRA北海道シリーズの札幌開催期間中に実施される恒例行事。4月から研修に励む第41期生22人を2班に分けて行った。

 研修では初日に安平町早来源武にある社台スタリオンステーションと苫小牧市植苗にある社台ホースクリニックを、2日目に札幌競馬場を見学した。

 社台スタリオンステーションは社台グループのひとつ、(有)社台コーポレーションが経営するスタリオン施設。30ヘクタールの敷地に30頭以上の種牡馬を繋養している。古くはノーザンテースト、リアルシャダイ、トニービン、ガーサント、2000年代に入ってからはアグネスタキオン、マンハッタンカフェ、キングカメハメハ、ディープインパクトといったチャンピオンサイアーを繋養。今年はロードカナロア、キズナ、モーリス、キタサンブラックといったリーディング上位種牡馬を含め32頭を管理し、4,300頭以上と交配した。

 社台スタリオンステーションでは、エピファネイア、エフフォーリア、オルフェーヴル、キズナ、キタサンブラック、コントレイル、サートルゥナーリア、スワーヴリチャード、レイデオロ、ロードカナロアなどを見学。徳武英介場長から種牡馬の戦績や性格、近況、産駒の特徴などについての説明があった。第41期生から種牡馬の管理方法について聞かれた徳武場長は「定期的に講習会を開いて技術を磨いています。センスの良い人は2~3年で癖のある種牡馬でも扱えるようになります。種付シーズン中はもちろん、普段から事故やけががないよう細心の注意を払って管理しています」と答えた。

 続いて訪問した社台ホースクリニックは、(有)社台コーポレーションが経営する馬専門の二次診療施設。今年5月に苫小牧市美沢にあるノーザンファーム空港から現在の場所に新築移転した。

 社台ホースクリニックでは加藤史樹所長が出迎え。検査室や手術室、覚醒室、CT室、入院厩舎、隔離厩舎といった施設を見せて、診療や手術の手順、検査方法などをレクチャーした。

 2日目の札幌競馬場では早朝からの調教、装鞍所、下見所、検量室、発走地点などを見学。ふだんは関係者以外立ち入ることのできないところまで見学し、競馬開催の裏側を理解した。