北海道サマーセールが開催される
北海道市場サマーセールが新ひだか町の北海道市場において8月21日(月)~25日(金)の5日間、日高軽種馬農協の主催で行われた。上場頭数は1,368頭(前年比131増)で、売却頭数はレコード更新の1,068頭(牡608、牝460)で前年比110頭増。売却率は78.07%で前年比0.62ポイント増。総売上額は8,259,350,000円(税込み、以下同)で、4年連続レコード更新となった。
平均価格は7,733,473円で前年比105.47%。中間価格は5,830,000円で過去最高。1,000万円以上の取引馬は260頭で前年比64頭増。
購買者登録数は1,657名で前年比134名増。うちオンラインビッド購買者登録数は123名(前年比20名増)だった。
古川組合長のあいさつのあと、一昨年のサマーセール出身で不敗のまま羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー(Jpn1)を勝ち進んだミックファイアの星加浩一氏(オーナー代理渡邉和雄調教師)に記念品が贈呈され、5日間のロングランセールが開始された。
最高価格馬は4日目に上場された上場番号1084番「バルスピュール2022」(牡、父キタサンブラック、母の父チーフベアハート、浦河・小島牧場生産)で59,400,000円。大人気のキタサンブラック産駒で、母は新潟直線1,000m2勝を含む3勝馬。この両親の間にはサクラバクシンオー3×3というクロスも生じている。700万円のファーストビッドからスタートしたせりは100万円単位でせり上がり、あっという間に2,000万円を超え、4,000万円に。その後、200万円単位となった争奪戦を制したのは東京都の秋元竜弥氏だった。
高額2位は3日目に上場された上場番号860番「ミスエンピリカル2022」(牡、父シルバーステート、母の父プリサイスエンド、浦河・高岸順一氏生産)。いとこにリプレーザがいる血統で、千歳市のザ・チャンピオンズが46,200,000円で落札している。
牝馬では2日目に上場された上場番号570番「ミステールヴェール2022」(牝、父ルヴァンスレーヴ、母の父ヘニーヒューズ、浦河・日進牧場生産)が永井利明氏によって25,300,000円で落札されている。
また、北海道静内農業高校生産馬「ナリタトップスター2022」(牡、父ノーブルミッション、母の父ディープインパクト)も初日に登場し、ジャパン アクセス コーポレーションに2,200,000円で落札されている。
団体購買は、JRA日本中央競馬会が34頭(牡13,牝21)を総額275,990,000円で購買した。HBAの古川組合長からは「昨年よりも上場頭数が増え、連日、終わる時間が遅くなってしまったが最後まで活気ある市場が開催できた。購買者の方に感謝したい。今回の結果を受けて来年はさらに申し込み頭数が増えることが予想されるのでどのように開催するか頭を痛めている」とコメントがあった。