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ひだかうまキッズ探検隊が軽種馬育成調教センターの育成調教技術者養成研修第41期生と交流

  • 2023年08月16日
  • ひだかうまキッズ探検隊と第41期生
    ひだかうまキッズ探検隊と第41期生
  • 展望台から調教施設を見学
    展望台から調教施設を見学
  • ホースシミュレーターの騎乗体験もした
    ホースシミュレーターの騎乗体験もした

 8月8日、新ひだか町教育委員会が主催し一般社団法人umanowaが企画・運営する「ひだかうまキッズ探検隊2023」は、浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センター(草野広実理事長)が行う育成調教技術者養成研修第41期生との交流を図った。

 ひだかうまキッズ探検隊は、新ひだか町在住の小学校3年生から6年生を対象にした、馬の歴史・文化・仕事を「見る・知る・学ぶ」取り組み。2017年から行われており、今年で7年目を迎える。今年は6月のライディングヒルズ静内、7月のビッグレッドファームに続き3回目。18人の隊員が参加した。

 18人は育成調教技術者養成研修第41期生の騎乗訓練の様子を見学。第41期生は研修で習得した騎乗技術を披露し、巧みに研修馬を操った。

 続いて18人は第41期生や近隣の育成牧場、JRA育成馬などが利用する、イギリスのニューマーケット、フランスのシャンティイなどに匹敵する広大な草原を利用したグラス馬場、屋内の1000m直線のウッドチップ馬場、屋内1000m坂路ウッドチップ馬場、800mトラック砂馬場といった調教施設を見学。グラス馬場では研修乗馬のタイセイモンスターや第41期生と競走し、粘りつくような芝生の感触を体験した。

 最後は第41期生が寮生活を送るあかしあ寮にあるトレーニング室において、ホースシミュレーターに騎乗。第41期生や教官から騎乗姿勢やひざの使い方などを教わって競馬の騎手になった気分を味わった。

 公益財団法人軽種馬育成調教センターは、競走用馬の資質の向上を図り安定的な競馬の発展を通じ、育成調教技術者の養成及び育成調教技術の改善・普及を行うことにより、優秀な競走馬資源をかん養し、もって軽種馬生産の振興を図ることを目的として1991年3月に設立。将来軽種馬生産地において技術的中核となるべき者に馬に関する体系的な技術・知識を習得させることを目的とした育成調教技術者養成研修は、1992年に開講され、今年4月に修了した第40期生まで593人の人材を競馬サークルに送り出しており、そのなかには4人のJRA調教師もいるという。

 第41期生は今年4月に入講。一流のホースマンを目指し、日夜、研修に励んでいる。