牧場就業促進事務局が牧場で働こう体験会2023を開催
7月30日から8月4日までの6日間、公益社団法人競走馬育成協会、公益社団法人日本軽種馬協会、一般社団法人日本競走馬協会、公益財団法人軽種馬育成調教センター、およびJRA日本中央競馬会の5団体で構成する牧場就業促進事務局は、牧場で働こう体験会2023を開催した。
この体験会は、夏休み期間中の5泊6日の日程で、北海道日高地区を訪問し、生産牧場や育成牧場での仕事体験を中心に、牧場就業のための研修施設等の見学や牧場関係者との懇談等の機会もあるイベント。2011年から実施しており、この体験会をきっかけにホースマンになった参加者も複数いるという。
今年の体験会には多くの応募者から選ばれた、16歳から21歳までの15人が参加。東北地方や関東地方、中部地方、関西地方、四国地方と全国各地から集まった。
7月30日に新千歳空港に集まった15人は、貸し切りバスで新ひだか町と浦河町の宿泊施設へ移動。7月31日から3日間、新ひだか町や浦河町の牧場で就業体験に入った。就業先では厩舎作業や馬の手入れなどを体験。慣れない作業に悪戦苦闘しながら汗を流した。
15人は浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センターが行う育成調教技術者養成研修の様子や、新ひだか町静内田原にある公益社団法人JBBA日本軽種馬協会静内種馬場の種牡馬や施設、生産育成技術者研修の施設を見学。公益財団法人軽種馬育成調教センターでは、育成調教技術者養成研修の教官や4月からの研修を受講する第41期生との懇談会、公益社団法人JBBA日本軽種馬協会静内種馬場では、生産育成技術者研修の教官や4月から1年間の研修に励む第45期生との懇談会も開かれ、研修を受講した動機やきっかけ、将来の就業先、目標、研修生活の様子などの質問をし、研修への理解を深めた。
体験会最終日は新冠町明和にあるビッグレッドファームと安平町早来源武にある社台スタリオンステーションを訪問。ビッグレッドファームでは1100mの屋根付き坂路コースを駆け上がる調教の様子や270haを誇る牧場の施設、ウインブライト、ベンバトルといった繋養種牡馬を見学したほか、騎乗スタッフや種牡馬スタッフから実際に現場で働く生の声に耳を傾けた。