馬産地ニュース

日高町で第3回日高ポニー輓馬大会が開催される

  • 2023年08月07日
  • 第3回を迎えた日高ポニー輓馬大会
    第3回を迎えた日高ポニー輓馬大会
  • 勢いをつけて障害を駆け上がるポニー
    勢いをつけて障害を駆け上がるポニー
  • 会場には飲食のテントも並んだ
    会場には飲食のテントも並んだ

 7月30日、日高町緑町にある日高ポニー輓馬会場において、第3回日高ポニー輓馬大会が開催された。

 日高ポニー輓馬大会は、日高町清畠にあるクローバーファームの福島一治代表を中心とした有志による実行委員会の主催で、ショウナンの冠名で知られる馬主で株式会社シナテックの代表取締役会長である国本哲秀氏や社台スタリオンステーション、佐藤馬匹輸送有限会社、株式会社クラウン、有限会社藤沢牧場といった軽種馬関係者のほか、地元日高町の企業など多くの協賛、協力、後援。地元の子どもたちに馬と触れ合ってもらおうと2021年から行われている。

 この日は地元の日高町はもちろんのこと、新冠町、むかわ町、安平町といった馬産地のほか、弟子屈町、北斗市、奈井江町、清水町、本別町、富良野市などから、約50頭のポニーとポニー輓馬愛好家が集結。会場にはポニー馬車、からあげ、かき氷、フライドポテト、クレープ、チョコフラッペ、さつまいもボール、有機肥料野菜、果物などを販売するブースも出店され、日高町や日高、胆振管内の牧場関係者やポニー輓馬ファン、ばんえい競馬のファン、家族連れ、観光客であふれかえった。

 大会では子どもたちによるエキジビションレースを含め、年齢と体高でクラス分けし19レース実施。帯広競馬場のばんえい競馬のコースを模した、高さ1.5mと2.5mの2つの障害を設けたU字型の200mのコースで、速さや力強さ、持久力を競った。

 レースは、0kg、20kg、30kg、80kg、100kg、130kg、150kg、200kg、250kgなどの重りを乗せたそりをつけてスタート。騎手は手綱を巧みに操り「それいけ!」、「おりゃぁ!」、「そりゃっ!」といった掛け声でパートナーを叱咤激励し、2つの障害を登り切ってから見えるゴールを懸命に目指した。

 レースではスタートから関係者や観客、実況アナウンサーもポニーと並走して応援。血管を浮き上がらせ、歯を食いしばり、最後の力を振り絞って息をハァーハァー吐きながらゴールまでたどり着く姿に暖かい拍手がわき起こった。

 レースの合間にはホテル宿泊券などの豪華景品が当たる抽選会も実施。大会長を務めた福島実行委員長は「馬産地ということもあり、多くの牧場関係者の方からの協賛やご協力、ご支援をいただき感謝申し上げます。おかげさまで多くの賞品や副賞が用意できました。参加したいただいた方々にも喜んでいただきました。来年以降もこの大会を続けていこうとおもっておりますので、引き続きよろしくお願いいたします」と話した。