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ワールドエースが種牡馬引退

  • 2023年08月01日
  • 14歳。新天地での活躍が期待されている
    14歳。新天地での活躍が期待されている
  • 馬運車に乗り込むワールドエース
    馬運車に乗り込むワールドエース
  • 種牡馬生活にピリオドを打ったワールドエース
    種牡馬生活にピリオドを打ったワールドエース
  • 住み慣れた馬房にて
    住み慣れた馬房にて

 新ひだか町のアロースタッドで種牡馬生活を送っていたワールドエースが8年間の種牡馬生活にピリオドを打ち、今後は生まれ故郷に近い苫小牧市のノーザンホースパークで乗用馬としてサードキャリアを歩むことになった。

 同馬は2009年生まれの14歳馬。父ディープインパクト、母マンデラ(母の父アカテナンゴ)。全弟に菊花賞(G1)、天皇賞(春)(G1)に勝って有馬記念(G1)3着ワールドプレミアがいて、半弟に現役活躍馬ヴェルトライゼンデがいる血統。安平町のノーザンファームの生産馬で現役時代の通算成績は日本と豪州と香港で走って通算17戦4勝2着3回。3歳春シーズンはきさらぎ賞(G3)、若葉Sと勝ち進み皐月賞(G1)はゴールドシップの2着。続くダービー(G1)では1番人気に支持された期待馬だった。

 途中、屈腱炎に冒されて1年8か月に及ぶ休養を余儀なくされたが、復帰するやマイラーズC(G2)をレコード勝ち。衰えぬ競走意欲とスピード能力を証明している。

 2016年から種牡馬入り。供用初年度には131頭の繁殖牝馬を集める人気種牡馬となり、その初年度産駒から第1回函館競馬2日目の新馬戦と札幌競馬のクローバーに勝ったオータムレッドや中京2歳ステークス3着のアサケエースなどが活躍。新種牡馬ランキングは総合、JRAともに5位となり。翌年の2020年にはキャリアタイとなる131頭が同馬の血を求めている。2世代産駒レッドヴェロシティ(牡5、美浦・木村哲也厩舎)は水仙賞に勝って青葉賞(G2)3着。3世代産駒シルトプレ(牡4、北海道・米川昇厩舎)はホッカイドウ競馬2冠馬となって秋はダービーグランプリを制覇。堂々と3歳秋のチャンピオンシップでの総合優勝に輝いている。

 退厩日前々日となる29日には、同馬の種牡馬引退を惜しむように産駒サンストックトン(牡4、美浦・鹿戸雄一厩舎)が3勝クラス特別「STV賞」を勝ってオープン入り。またメイショウシンタケ(牡5、栗東・千田輝彦厩舎)も米子Sに勝ってサマーマイルシリーズで暫定2位につけている。

 見送った(株)ジェイエスは「今年デビューする馬がたくさんいる中での種牡馬引退となりましたが、体調面に不安はなく健康な状態で生まれ故郷に近いところへ戻すことができたことにほっとしています。扱いやすい馬で、新人スタッフの練習馬としても頑張ってくれましたし、ファンの多い馬、これからはたくさんの方に見てもらえる環境になると思いますし、残された産駒の活躍も期待したいと思います。その中からアロースタッドに戻ってくるような馬が出てくることを期待しています」とエールを送った。