北海道セレクションセールが行われる
7月25日、26日の2日間、日高軽種馬農業協同組合は、新ひだか町静内神森にある北海道市場において、北海道セレクションセールを開催した。
今年の北海道セレクションセールの購買登録者は昨年より41人増の1,028人(うちオンライン参加46人)。セールの開催にあたり主催者を代表して古川雅且代表理事組合長は「購買関係者のみなさまにおかれましては、日ごろ、ご多忙のなか、全国各地より、多数のご来場を賜りまして、心より厚く御礼申し上げます。さて、本セールには厳選されました300頭あまりの馬が、今日、明日2日間で上場されます。昨日の展示より、すでに多数のご来場を承り、ひじょうに高い注目をいただきながら、市場開催の熱を帯びていることに主催者を代表いたしまして、重ねて感謝申し上げます。さる4月2日に、阪神競馬場において開催されました、第67回大阪杯(G1)において、当セレクションセール取引馬であるジャックドール号が優勝されました。落札いただきました馬主の前原敏行さまにおかれましては、心よりお祝いを申し上げますとともに、セレクションセールの名声を高めていただきましたことに、深く感謝申し上げます。のちほど、この場におきまして表彰させていただきたいとおもいます。最後になりますが、本セールが購買者みなさまにとりまして、活躍馬との出会いになりますことを、心より願いますとともに、北海道市場への変わらぬご愛顧をお願い申し上げまして、簡単ではございますが、あいさつとさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします」とあいさつした。
続いて大阪杯(G1)を制覇したジャックドールの記念セレモニーを開催。前原敏行オーナーに代わり管理する藤岡健一調教師に、古川代表理事組合長は記念のトロフィーを贈り、G1制覇の栄誉を心から祝福した。
2日間とも11時から始まったせりは大盛況。初日の売却率は93.3%、2日目の売却率は90.4%と、両日とも90%以上を記録した。2日間の上場馬は295頭で主取の24頭を除く271頭を売却。売却総額は6,211,370,000円(税込、以下同)、売却率は91.9%、平均価格は22,920,184円、中間価格は18,700,000円と、セレクションセールの新記録を樹立した。
最高価格は1日目に上場された上場番号84番のカリーニョミノル2022で103,400,000円。購買者は今福洋介氏、販売申込者は(有)フジワラファーム、父はシニスターミニスター、母の父はクロフネという血統で鹿毛の牡馬になる。
高額2位は上場番号48番のポウリナズラヴ2022で99,000,000円。購買者は秋元竜弥氏、販売申込者は(有)パカパカファーム、父はキズナ、母の父はミゼンマストという血統で鹿毛の牡馬になる。
牝馬の最高は上場番号176番のチックニステル2022で52,800,000円。購買者は里見治氏、販売申込者は(有)谷川牧場、父はジャスティファイ、母の父はファンニステルローイという血統の栗毛となる。
古川代表理事組合長は「初日はシニスターミニスターの産駒が最高価格になりました。無敗で南関東の3冠を達成したミックファイアの効果なのか、ダート系の種牡馬でも高い評価を受けていましたね。初日2日目ともまんべんなく声がかかり平均でも売却率は90%を超えました。20年前は売却率が20%、30%で、北海道市場の売り上げが年間で50億円くらいでしたが、毎年上がってきてついにここまで来たのかという印象です。本当にありがたいです。今年は新規の馬主様、若い馬主様が増えました。セレクトセールからこちらのせりに来られ、購買された方も見受けられました。少しずつ流れが変わってきているのかなあという印象があります。多数のご購買、多額のご購買に感謝申し上げます。これからもサマーセール、セプテンバーセール、オータムセールが続きます。また、ご来場いただき、活発に購買していただきたいとおもいます」と話した。