タニノギムレットが札幌競馬場に登場
7月22日、JRA北海道シリーズの第1回札幌開催第1日目、開幕初日を迎えた札幌市中央区の札幌競馬場に、タニノギムレットが登場した。
タニノギムレットが札幌競馬場に登場するのは、種牡馬時代の2006年以来。札幌競馬場で名馬がお披露目されるのは、2019年のホッコータルマエ以来となった。
タニノギムレットは繋養先となるYogiboヴェルサイユリゾートファームから9時30分過ぎに、自身の名が刻まれた専用の馬運車で札幌競馬場に到着。馬運車から降ろされると多くのファンが待つまきばガーデンに展示された。
パドックに放されたタニノギムレットは、24歳とは思えぬ若々しい姿を披露。現役時代を思い出したのか、本馬場のほうへ何度も目をやり大きくいなないた。久しぶりに対面したファンはカメラやスマホでタニノギムレットの雄姿を撮影。札幌競馬場の公式ツイッターでは、日本ダービー(G1)などでコンビを組んだ武豊騎手が、最終レース後にタニノギムレットの馬房を訪れた写真がアップされた。
また場内ではタニノギムレットのオリジナルグッズも販売。クリアファイルやTシャツ、フェイスタオル、エコバッグなどを求めるファンでレジ待ちの行列ができた。
タニノギムレットは父がブライアンズタイム、母がタニノクリスタル、母の父がクリスタルパレスという牡の24歳。新ひだか町にあったカントリー牧場のオーナーブリーディングホースで、現役時代は2002年の日本ダービー(G1)、スプリングS(G2)、シンザン記念(G3)、アーリントンC(G3)など8戦5勝2着1回3着2回の成績を残した。
現役引退後の2003年から種牡馬入り。初年度産駒から2007年の日本ダービー(Jpn1)、2009年のジャパンC(G1)、2008年の天皇賞(秋)(G1)、2008年、2009年の安田記念(G1)、2009年のヴィクトリアマイル(G1)、2006年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)などを制覇したウオッカをはじめ、数多くの活躍馬を送り出したとこでも知られる。
2020年7月に種牡馬を引退。種牡馬引退後は日高町庫富にあるYogiboヴェルサイユリゾートファームにて、功労馬として余生を送っている。