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JRAの八戸1歳市場購買馬が宮崎育成牧場に到着

  • 2023年07月27日
  • 7,700,000円(税込)で購買したシュヴァルグラン産駒
    7,700,000円(税込)で購買したシュヴァルグラン産駒
  • 2,200,000円(税込)で購買したケープブランコ産駒
    2,200,000円(税込)で購買したケープブランコ産駒
  • 購買後はマイクロチップ検査が行われた
    購買後はマイクロチップ検査が行われた

 7月21日、八戸市場においてJRA日本中央競馬会が購買した1歳馬が、宮崎県宮崎市にある宮崎育成牧場に到着した。

 JRAは7月4日に青森県三戸郡にある八戸家畜市場にて開催された青森県軽種馬生産農業協同組合が主催する1歳市場、八戸“心”市場において、上場番号15番の父がシュヴァルグランの牡馬になるローマンクィーン2022を7,700,000円(税込)で、上場番号34番のケープブランコの牝馬になるアガパンサス2022を2,200,000円(税込)で購買。2頭はJRA育成馬として、宮崎育成牧場で管理されることになった。

 2頭はJRA日高育成牧場で生産されたJRAホームブレッド2頭とともに移動。新潟競馬場で一泊し、21日に新潟競馬場から中国自動車道、九州自動車道を経由して宮崎育成牧場に到着したという。来年のJRAブリーズアップセールへ向けての準備に入る。

 購買を担当したJRA馬事部生産育成対策室の秋山健太郎上席調査役は「ここまでのJRAの購買頭数は九州市場で2頭、八戸市場で2頭の合計4頭になります。今年はとくに新しいこととして始めることはありませんが、昨年購買して今年のJRAブリーズアップセールで売却した馬につきましては、欠場率が低く81頭を競走馬にすることができました。ひじょうによろこばしい反面、落札された厩舎関係者の方から、若干体力不足であることを指摘されました。ですからこれまで以上に鍛えられるようなカリキュラムに切り替えていきます。欠場を増やさないようにして、トレーニング負荷をかけることで故障も増えていくのですが、そのギリギリの線を攻めて、少しでも強い馬をつくっていきたいとおもいます。まずは九州市場で買った2頭、JRAホームブレッドの2頭、八戸市場で買った2頭の合計6頭で第一陣としてスタートを切ります」と話していた。

 宮崎育成牧場では毎年、20頭程度のJRA育成馬を管理。宮崎育成牧場で育てられたJRA育成馬には、2001年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)や小倉2歳S(G3)に優勝したタムロチェリー、2021年の北九州記念(G3)を制覇したヨカヨカ、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)に駒を進めたウメムスビなどがいる。