研修コース合同体験入学会が行われる
7月19日、20日、21日、公益社団法人競走馬育成協会、公益社団法人日本軽種馬協会、一般社団法人日本競走馬協会、公益財団法人軽種馬育成調教センターおよびJRA日本中央競馬会の5団体で構成する牧場就業促進事務局は、研修コース合同体験入学会を開催した。
この体験入学会は、北海道日高地区で行っている、競走馬の牧場で働くために必要な技術や知識を学ぶ、2つの研修を体験できるイベント。本年は7月19日から21日の2泊3日、8月16日から18日の2泊3日の日程で2回行われる。第1回目には北海道、宮城県、茨城県、千葉県、埼玉県、東京都、愛知県、京都府、大阪府、鹿児島県と全国から、16歳から26歳までの15人が参加した。
19日に新千歳空港に集まった15人はバスで浦河町へ移動。夕方のオリエンテーションを経て20日は浦河町西舎にある公益財団法人軽種馬育成調教センターが行っている育成調教技術者養成研修を体験した。
15人は育成調教技術者養成研修で利用する調教施設や研修生活を送るあかしあ寮、4月から厳しい研修に励む第41期生の騎乗実習の様子を見学。あかしあ寮ではホースシミュレーターに騎乗したほか、冷房やトイレバスが完備される個室、食堂、講義室などをくまなく見て回った。
研修馬場では第41期生や教官のサポートを受け乗馬も体験。第41期生は「この研修を受講した理由」、「研修生活で不便を感じること」、「休みの日は何をして過ごすか」、「研修修了後はどうしたいのか」、「選考試験の内容は?」など参加者から寄せられた質問に答えた。
公益財団法人軽種馬育成調教センターでの体験入学を終えた15人は、浦河町西幌別にある谷川牧場と新ひだか町にあるフジワラファームを見学。研修生の研修修了後の就業先のひとつとなる育成牧場について理解を深めた。
21日は公益社団法人日本軽種馬協会が、新ひだか町静内田原にある静内種馬場で行っている生産育成技術者研修を体験。スタリオン厩舎、輸出検疫施設といった静内種馬場の施設、1年間の研修生活を送る研修寮、4月からの厳しい研修に励む第45期生の騎乗訓練などを見学した。15人は第45期生のサポートによる体験乗馬、厩舎作業、ホースシミュレーターの騎乗などで汗を流し、最後は第45期生とランチをしながら研修内容について質問した。