レイデオロ産駒がJRA初勝利
7月23日、第3回中京競馬8日目第5競走の2歳新馬戦(芝左2000m)において、川田将雅騎手が騎乗した1番人気のマテンロウゴールドが2分05秒3のタイムでデビュー戦を飾り、レイデオロ産駒はJRA初勝利を記録した。
父の産駒としてJRA初勝利をあげたマテンロウゴールドは、母がルールブリタニア、母の父がディープインパクトという血統の牡の栗毛。寺田千代乃氏の所有、栗東の中内田充正厩舎の管理馬、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産で、2021年のセレクトセール当歳部門において、159,500,000円(税込)で売却された市場取引馬になる。
2歳新種牡馬の産駒のJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャード、アルアイン、ロジャーバローズに続き5頭目。レイデオロにとっては10頭目の出走で待望の初勝利となった。
種牡馬としてJRA初勝利を記録したレイデオロは、父がキングカメハメハ、母がラドラーダ、母の父がシンボリクリスエスという9歳の鹿毛。2019年のエプソムC(G3)を勝ったレイエンダは全弟、2012年の帝王賞(Jpn1)を勝ったゴルトブリッツは母の半弟、ディープインパクト、ブラックタイドは近親という血統になる。
現役時代のレイデオロは、(有)キャロットファームの所有、美浦の藤沢和雄厩舎の管理馬として、2016年10月の2歳新馬戦をデビュー勝ち。続く葉牡丹賞、ホープフルS(G2)とデビュー3連勝で2歳戦を終えた。日本ダービー(G1)は向う正面で先団に進出すると、スワーヴリチャードの猛追を退けて優勝。父仔2代制覇で第84代日本ダービー馬となった。秋は神戸新聞杯(G2)に優勝しジャパンC(G1)は2着。古馬になってオールカマー(G2)に勝利すると、続く天皇賞(秋)(G1)を1分56秒8の好タイムで駆け抜け2つ目のG1タイトルを獲得した。
通算17戦7勝2着2回3着1回の成績を残し、2020年に安平町早来源武にある社台スタリオンステーションで種牡馬入り。種牡馬1年目は196頭と交配し、ファーストクロップは129頭が血統登録している。
産駒のJRA初勝利に社台スタリオンステーション事務局は「産駒は父と同じように直線の長い広いコースで本領を発揮するとおもっていましたので、勝てない競馬が続いていてもとくに心配はしていませんでした。秋になればもっと産駒がデビューするでしょうから、これからが本当に楽しみです」と期待していた。