ロジャーバローズ産駒がJRA初勝利
7月16日、第2回福島競馬6日目第1競走の2歳未勝利戦(芝右1200m)において、吉村智洋騎手が騎乗したオーキッドロマンスが1分11秒1のタイムで優勝し、ロジャーバローズ産駒はJRA初勝利をマークした。
吉村騎手と父にJRA初勝利をプレゼントしたオーキッドロマンスは、母がエキナシア、母の父がスニッツェルという牡の鹿毛。浦河町にあるミルファームの生産・所有馬、美浦の手塚貴久厩舎の管理馬になる。自身にとってはデビュー3戦目、ロジャーバローズは5頭で延べ8頭目の出走でのうれしい初勝利だった。2歳新種牡馬のJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャード、アルアインに続き4頭目になった。
記念すべきJRA初勝利を飾ったロジャーバローズは、父がディープインパクト、母がリトルブック、母の父がリブレッティストという血統。母の半姉にはジェンティルドンナ、ドナウブルーの母として知られるドナブリーニになる。
新ひだか町静内真歌にある飛野牧場の生産。2016年のセレクトセール当歳部門において、84,240,000円(税込)で売却された市場取引馬として有名だ。
現役時代のロジャーバローズは、猪熊広次氏の所有、栗東の中竹和也厩舎、角居勝彦厩舎の管理馬として競走生活を送り、成績は6戦3勝2着2回。2018年8月に新潟の2歳新馬戦でデビュー勝ち。年が明け3歳初戦の福寿草特別で2勝目をあげた。5月の京都新聞杯(G2)で2着に好走し、日本ダービー(G1)に出走。フルゲート18頭立ての12番人気と評価は高くなかったが、1000m通過57秒8のハイペースを2番手追走し、直線ではダノンキングリーの追撃をクビ差退け2分22秒6のレースレコードで優勝。父仔2代制覇を果たし第86代日本ダービー馬となった。
現役引退後は新ひだか町静内田原にあるアロースタッドと浦河町西幌別にあるイーストスタッドを、2年交代で繋養する国内シャトル種牡馬として供用をスタート。種牡馬1年目は97頭と交配され、ファーストクロップは61頭が血統登録されている。なお、ロジャーバローズの産駒は地方競馬でもすでに1頭が勝ちあがっており、芝とダートとマルチな活躍を見せている。