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アルアイン産駒がJRA初勝利

  • 2023年07月26日
  • 産駒がJRA初勝利を記録したアルアイン
    産駒がJRA初勝利を記録したアルアイン
  • 現役時は皐月賞(G1)と大阪杯(G1)に優勝した
    現役時は皐月賞(G1)と大阪杯(G1)に優勝した
  • ディープインパクトの後継として期待がかかる
    ディープインパクトの後継として期待がかかる

 6月25日、第1回函館競馬6日目第5競走の2歳新馬戦において、佐々木大輔騎手が騎乗したクールベイビーが1分11秒5のタイムでデビュー戦を先頭で駆け抜け、アルアイン産駒がJRA初勝利を記録した。

 デビュー戦を勝利で飾ったクールベイビーは、母がクールユリア、母の父がケイムホームという牝の鹿毛。川上哲司氏の所有、美浦の矢野英一厩舎の管理で、新ひだか町三石本桐にある久井牧場の生産になる。

 2歳新種牡馬の産駒のJRA初勝利は、ブリックスアンドモルタル、スワーヴリチャードに続き3頭目。アルアイン産駒はJRAで4頭目の出走での初勝利だった。

 安平町早来源武にあるノーザンファームで生産されたアルアインは牡9歳の鹿毛。父はディープインパクト、母は2010年にBCフィリー&メアスプリント(G1)などを制覇してエクリプス賞最優秀短距離牝馬に選出されたドバイマジェスティ、母の父はエッセンスオブドバイという血統で、4歳下の全弟に2021年の日本ダービー(G1)、2022年のドバイシーマクラシック(G1)、2021年の毎日杯(G3)などを制覇したシャフリヤールがいる。

 現役時代のアルアインは、(有)サンデーレーシングの所有馬、栗東の池江泰寿厩舎の管理馬として2016年10月の2歳新馬戦でデビュー勝ち。3歳になり毎日杯(G3)でサトノアーサーやキセキを退けて重賞初制覇を飾った。続く皐月賞(G1)は、18頭立ての9番人気と伏兵扱いながら、ペルシアンナイト、ダンビュライト、クリンチャー、レイデオロ、スワーヴリチャード、ファンディーナ、ウインブライト、カデナなどを相手に優勝。父のディープインパクトに次ぐ父仔2代制覇を果たした。古馬になり2019年にはキセキ、ワグネリアン、マカヒキなどを抑えて大阪杯(G1)を制覇。2019年12月27日付けでJRAの競走馬登録を抹消するまでに、通算20戦5勝2着3回3着2回の成績を収めた。

 現役引退後の2020年から日高町富川東にあるブリーダーズ・スタリオン・ステーションにて種牡馬入り。初年度は104頭と交配し、初年度産駒の血統登録頭数は66頭になる。