JRA北海道シリーズの函館開催が閉幕
7月16日、函館市駒場町にある函館競馬場において、6月10日から開催していたJRA北海道シリーズの函館開催が閉幕した。
コロナ禍前の2019年以来、4年ぶりに通常開催となった函館開催は、2開催12日間で83,207人が来場。前年より20,739人増加した。12日間合計の売得金は90,318,062,300円。前年比103%とアップした。
最終週の15日には今年最初のJRA2歳重賞競走となる函館2歳S(G3)が行われ、10番人気の伏兵ゼルトザームが1分11秒7のタイムで優勝。2021年生まれのJRA重賞勝ち馬第一号として歴史に名を刻んだ。
三連休の中日、最終日を迎えた16日の函館競馬場は、天候にもめぐまれたこともあり14,643人が来場。競馬場へ向かう路面電車は常に満員で駐車場も満車になるなど、朝早くから多くの競馬ファンや家族連れ、函館市民が入場門前に集まり、午前8時50分の開門前には開門待ちの長い列ができた。
メインの函館記念(G3)は1番人気のローシャムパークが直線大外から豪快に差し切って重賞初制覇。表彰式ではJRA年間プロモーションキャラクターである俳優の長澤まさみさんがプレゼンターを務めた。
長澤さんは最終レース後にパドックで行われたトークショーにも登場し、「函館には撮影で何度も来ていますが、函館競馬場に来るのは初めてです。海が見えてとてもさわやかで清々しい気持ちになりました。函館記念(G3)を制したローシャムパーク、C.ルメール騎手、関係者の皆様、本当におめでとうございます。ゴール前では出走馬の迫力ある走りに大きな歓声が上がり、素晴らしいレースを通じて競馬場が一体となったように感じました。全国の競馬場に伺うたびに、毎回、競馬ファンの皆様に温かく迎えていただきとても嬉しいです。これからも多くの方々と競馬の楽しさや感動を共有していければと思います」とコメントした。
函館開催のリーディングジョッキーは、2開催で合計18勝をあげた佐々木大輔騎手が初受賞。19歳での函館リーディングは、グレード制が導入された1984年以降では史上最年少となる。
デビュー2年目で初のリーディングを獲得した佐々木騎手には、北海道競馬記者クラブが「北海道競馬記者クラブ賞」を贈呈。最終レース後のセレモニーで佐々木騎手は「リーディングを獲れて素直にうれしいです。1週目からたくさんチャンスのある馬に乗せていただきました。取りこぼしもあるなか、18勝できたのはうれしかったですが、最終週でひとつも勝てなかった点は申し訳ないとおもいます。函館ではトップジョッキーの方々がたくさんいる中で競馬に参加できたことが良かったです。毎週コンスタントに勝ち星をあげられるように頑張っていきたいです。最後まで残っていただきありがとうございます。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」と喜びを語った。
JRA北海道シリーズは7月22日から札幌競馬場に舞台を移す。