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リリーカップはシシャモフレンドが重賞初制覇

  • 2023年07月18日
  • 砂が全くついていない綺麗な体で戻ってきた
    砂が全くついていない綺麗な体で戻ってきた
  • ニューヒロイン誕生の瞬間
    ニューヒロイン誕生の瞬間
  • 父はマンダリンヒーローを送ったシャンハイボビー
    父はマンダリンヒーローを送ったシャンハイボビー
  • 5度目の騎乗でリリーカップ初勝利の落合騎手
    5度目の騎乗でリリーカップ初勝利の落合騎手
  • 田中淳司調教師(右端)にとってリリーC初勝利
    田中淳司調教師(右端)にとってリリーC初勝利

 11月1日に行われるダートグレード「エーデルワイス賞(Jpn3)」へとつながる「JRA認定第20回HTB杯リリーカップ」が7月13日、門別競馬場ダート1000mで行われ、新冠町の浜口牧場生産2番人気シシャモフレンドが1分0秒9で4馬身差の逃げ切り勝ち。5月のデビュー戦に続く2連勝で重賞ウィナーの仲間入りを果たしている。

 2018年デビューの落合玄太騎手はリリーカップ初勝利。重賞タイトルは昨年の知床賞(盛岡競馬)以来の重賞勝利で、今シーズン初勝利。管理する田中淳司調教師は前週ノースクイーンカップに続く重賞勝利で今シーズン4勝目。生産者浜口牧場にとっては17年浦和記念(Jpn2)(優勝馬マイネルバサラ)以来の重賞勝利となった。

 昨年までは夏後半から秋に1200m戦で行われていたリリーカップが装い新たに生まれ変わった。距離が1200mから1000mに短縮され、実施時期も7月上旬に。今年から8月下旬に移行したフルールカップと入れ替えるような形での実施となった。

 6月21日にウィナーズチャレンジ2を楽勝したライトヴェールこそエントリーしてこなかったものの、スピード自慢の10頭が顔を揃えるなか、2.3倍の1番人気に支持されたのは、過去119回の歴史の中で11勝を挙げている角川秀樹厩舎のジュデシャンス。6月13日のフレッシュチャレンジ競走を余裕たっぷりに6馬身差で勝ちあがり、中3週のローテーション。最終追切は併せた馬に遅れたものの、デビューは馬場状態を考えれば優秀なもの。角川調教師も「脚元に不安はなく思うような調整ができた。この馬の力さえ発揮できれば好勝負になると思う」と送り出したが、スタートでわずかに立ち遅れたことで後方からの競馬を余儀なくされ、キャリアの浅さを露呈するような結果となってしまった。

 伸び悩む1番人気馬を尻目に互角のスタートから二の脚を利かせてハナを奪ったのは2番人気シシャモフレンド。5月25日のフレッシュチャレンジ競走では2着馬には食い下がられたものの3着以下には5馬身差をつけ、この時記録した1分7秒4レース前は、今年、良馬場で行われた1100m戦での最速タイム。この日も楽に先手を取ってマイペースに持ち込むと、最後2ハロンは11秒6、12秒7で最後は流しながらも後続を突き放した。

 能力検定のときから手綱を取っている落合騎手は「デビュー戦の内容は良かったと思うが、もともと距離伸びて良いと思っていた馬。初めてのナイター競馬も気にせずに走り切ってくれたし、この距離で強い競馬が出来たことは意義深い」と将来性を高く評価。田中淳司調教師も「うまく先手が取れたこともあって、内容的には完勝だったと思うが、最大目標は秋のエーデルワイス賞(Jpn3)。距離は伸びた方がよいタイプだと思うので、楽しみ広がります」と喜びを噛みしめるようにレースを振り返った。