ウイニングチケットの墓碑が完成
今年2月18日に33歳で死亡したウイニングチケットの墓碑が、新ひだか町静内目名にある桜舞馬公園(オーマイホースパーク)に完成し6月12日、納骨された。
ウイニングチケットは父がトニービン、母がパワフルレディ、母の父がマルゼンスキーという血統。新ひだか町静内御園にある藤原牧場の生産馬。1960年のオークスや有馬記念を制覇して最優秀3歳牝馬を受賞したスターロッチにさかのぼるファミリーで、近親には天皇賞(秋)(G1)などを制覇して1986年の最優秀4歳以上牡馬を受賞し、種牡馬としても数多くの活躍馬を送り出したサクラユタカオー、皐月賞(G1)や菊花賞(G1)を制覇して1987年の年度代表馬、最優秀3歳牡馬を受賞したサクラスターオーなどがいる。
ウイニングチケットは太田美實氏の所有馬、栗東の伊藤雄二厩舎の管理馬として競走生活を送り、通算成績は14戦6勝。1993年の日本ダービー(G1)、京都新聞杯(G2)、弥生賞(G2)などを制覇した。
現役引退後の1995年に静内スタリオンステーションで種牡馬入り。2004年にアロースタッドへ移動し、2005年の種付けを最後に種牡馬を引退。種牡馬引退後は引退名馬繋養展示事業の助成対象馬となり、浦河町西舎にあるうらかわ優駿ビレッジAERUにて功労馬として余生を送っていた。5月27日には関係者やファンが参列し、お別れ会が執り行われた。
墓碑はシンジケート時代の積立金で建立。納骨は静内軽種馬生産振興会事務局が立会い、藤原悟郎藤原牧場代表により行われた。9月下旬に振興会が主催する功労馬慰霊祭で改めて供養されるという。
ウイニングチケットが眠る桜舞馬公園は、競走馬生産者団体が中心となり、種牡馬シンジケートや町の協力を得て1990年12月に開設。公園内には功労種牡馬の墓碑がウイニングチケットを含め37基39頭、功労繁殖牝馬の碑が5基5頭、功労種牡馬之碑の刻銘は22頭、功労繁殖牝馬之碑の刻銘は69頭と、数多くの功労馬の墓碑が建立されている。桜の名所としても知られ、花見シーズンには多くの観光客や競馬ファンが訪れている。