ブリックスアンドモルタル産駒がJRA初勝利
6月3日、第3回阪神競馬第1日第5競走において、JRAの今年最初の2歳新馬戦となるメイクデビュー阪神(芝・右・外1600m)が行われ、2歳世代が本邦初年度産駒となるブリックスアンドモルタル産駒のテラメリタが勝利し、ブリックスアンドモルタルは産駒のJRA初出走初勝利を飾るとともに、2歳世代の最初のJRA勝ち馬の父になった。
早くもJRA初勝利を記録したブリックスアンドモルタルは、父はジャイアンツコーズウェイ、母がビヨンドザウェイヴズ、母の父がオーシャンクレストという血統。9歳の黒鹿毛のアメリカ産馬になる。
現役時代のブリックスアンドモルタルは、3歳2月にアメリカでデビュー。デビュー戦を勝利で飾ると、初重賞制覇を果たしたホールオヴフェイムS(G2)まで無傷の4連勝をマークし、早くも素質の高さを大いにアピールした。その後、13か月の休養を経て出走した4歳12月の復帰戦を快勝。年が明けて5歳になると1月のペガサスワールドCターフ招待S(G1)でG1初制覇。さらに3月のムニスメモリアルH(G2)、5月のターフクラシックS(G1)、6月のマンハッタンS(G1)、8月のアーリントンミリオンS(G1)、11月のBCターフ(G1)と6戦全勝というパーフェクトな成績を収め、2019年のエクリプス賞年度代表馬、芝牡馬チャンピオンを受賞した。
通算13戦11勝という成績で現役生活を終えると、2020年から安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬として供用開始。社台スタリオンステーションではサンデーサイレンス以来となるアメリカ年度代表馬の導入ということもあり期待は大きく、供用1年目は178頭、供用2年目は180頭と交配されている。初年度産駒の血統登録頭数は107頭となる。
期待通りの活躍に事務局は「うれしいです。レース内容も良くこれからが楽しみになりました。年度代表馬という実績、G1 5連勝という競走成績の持ち主ということで、昨年のセレクトセールでは3億円以上で取引されたり、セレクションセールでは最も高額で取引されたりして人気を集めています。そういう評価の高い産駒たちが、これからたくさんデビューするので、まだ序章にすぎないかもしれません。はやく重賞やG1の舞台での走りを見てみたいです」と話した。
ブリックスアンドモルタルの産駒は、6月10日の第3回東京競馬第3日の第5競走で行われた2歳新馬戦、メイクデビュー東京(芝・左1600m)でもゴンバデカーブースが優勝。早くもJRA2勝目をあげた。