4月20日、2023年度ホッカイドウ競馬グランシャリオナイターが開催されている日高町富川駒丘にある門別競馬場において、4月19日から7月20日までの期間限定騎乗を開始した福原杏騎手が、期間限定騎乗における初勝利を飾った。

 初勝利は令和5年度第1回門別競馬2日目第4競走、サラブレッド系3歳条件未勝利の1,000m。10頭立ての1番人気に推されたセントマリリンに騎乗した福原騎手は、大外枠10番から好スタートを決めてハナを主張。先頭で4コーナーを回ると、後方から追い込んできた6番人気のダバイグラスノスチ、追いすがる2番人気のイナズマモーリス以下を1馬身差で逃げ切った。勝ちタイムは1分03秒3。期間限定騎乗を開始して9戦目でうれしい初勝利となった。

 福原騎手に初勝利をプレゼントしたセントマリリンは、父がダノンバラード、母がディーズハイビガー、母の父がアグネスデジタルという血統の牝3歳。近親には2018年の京王杯2歳S(G2)、小倉2歳S(G3)などを制覇したファンタジスト、2022年の北九州記念(G3)などを制覇したボンボヤージがいる。菊地博氏の所有馬、堂山芳則厩舎の管理馬、新ひだか町三石にある加野牧場の生産になる。2022年5月19日にホッカイドウ競馬でデビューしたセントマリリンにとっては、デビューから10戦目での初勝利だった。

 記念すべき初勝利での口取り写真には、福原騎手の期間限定騎乗中の所属先となる小野望厩舎の所属騎手で、地方競馬教養センター騎手課程第97期生の同期でもあった小野楓馬騎手も参加。｢祝･初勝利｣のプラカードをもって、同期で同僚、そして、良きライバルでもある福原騎手の勝利を、自分のことのようによろこんだ。

 福原騎手は｢2着が続いていたので、初勝利をあげることができてとりあえずホッとしました。関係者のみなさまに感謝しています。レースはスタートから前に出して、その出た位置で考えようかとおもっていたら、スタートが一番速かったので前に出る形になりました。これからも応援よろしくお願いいたします｣と話した。

 なお、この日、福原騎手は、浦和代表として、｢2023地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ｣への出場が決定。5月23日に盛岡競馬場にて行われるファーストステージ、7月6日に園田競馬場にて行われるファイナルステージに騎乗する。総合第1位騎手は、8月26日、27日にJRA札幌競馬場にて行われる｢2023ワールドオールスタージョッキーズ｣に、地方競馬代表騎手としてJRAに推薦される(総合第2位は地方競馬代表補欠騎手としてJRAに推薦)。

 ｢2023地方競馬ジョッキーズチャンピオンシップ｣へ向け、福原騎手は｢以前、出場したときは、ぜんぜんよい成績を残せなかったので、今年チャンスがあれば上位を目指して頑張りたいとおもいますし、もし1位になり札幌競馬場で騎乗する機会があれば、それも楽しみにしています｣と話した。