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ホッカイドウ競馬でデビューの阿岸潤一朗騎手と宮内勇樹騎手の紹介セレモニーが行われる

  • 2023年04月24日
  • 表彰式会場で行われた新人騎手紹介セレモニー
    表彰式会場で行われた新人騎手紹介セレモニー
  • あいさつする阿岸潤一朗騎手
    あいさつする阿岸潤一朗騎手
  • あいさつする宮内勇樹騎手
    あいさつする宮内勇樹騎手

 4月19日、2023年度のホッカイドウ競馬グランシャリオナイターが開幕した日高町富川駒丘にある門別競馬場の表彰式会場において、本年からホッカイドウ競馬でデビューする、阿岸潤一朗騎手と宮内勇樹騎手の紹介セレモニーが行われた。

 阿岸騎手は2003年4月21日生まれの19歳。北海道石狩市の出身になる。小学校5年生のとき、テレビで競馬中継を見たのが騎手を目指すきっかけ。名前の由来が母親がファンだった元騎手の岡潤一郎騎手(故人)であることから興味を持ったという。中学卒業後は新ひだか町静内田原にある全国で唯一、軽種馬生産学習を行っている北海道静内農業高等学校生産科学科に入学。騎手になるため高校2年で中退し、2021年に地方競馬教養センター第104期生騎手候補生として入所した。

 佐々木国明厩舎の所属。勝負服は胴白、赤たすき、袖赤で、これは師匠である佐々木調教師の現役時代の勝負服と同じデザインになる。昨年の厩舎実習中には検量室前で率先して先輩騎手の鞍磨きをする姿があった。

 宮内騎手は2002年4月27日生まれの20歳。北海道浦河郡浦河町の出身になる。4歳のときに初めて行った旭川競馬場で騎手にあこがれ、小学生になってからは地元の浦河ポニー少年団に入り、小学校6年生のときにはジョッキーベイビーズに北海道地区代表として出場。中学卒業後は浦河町東町にある北海道浦河高等学校に入学し、馬術部で腕を磨いてきた。高校卒業後の2021年に地方競馬教養センター第104期生騎手候補生として入所。騎手としての目標は凱旋門賞勝利としている。昨年の厩舎実習中は検量室で先輩騎手の装鞍を手伝いながら、レースではプロ騎手の手綱さばきを真剣な目で見ていた。

 川島洋人厩舎の所属。勝負服は胴緑、桃二本輪、袖桃、緑二本輪。これは師匠である川島調教師の現役時代の勝負服の色合いで、ブライトサンディー、モエレジーニアスなどを所有し、日本を代表するオーナーブリーダーであった中村和夫氏(故人)の勝負服と同じデザインになる。4歳のときに中村オーナーに旭川競馬場に誘われて競馬場に行って以来、中村オーナーの所有馬の応援に行くときにも、中村オーナーの勝負服を着ていた縁で、騎手になったときの勝負服は中村オーナーのデザインと決めていたそうで、中村オーナーの家族からも快く承諾を得たという。

 ホッカイドウ競馬で2人の騎手がデビューするのは、井上幹太騎手と石川倭騎手がデビューした2013年以来になる。

 紹介セレモニーでは北海道調騎会の角川秀樹会長、小野望副会長が2人に花束を贈呈。阿岸騎手は「自分の一勝で馬の一生を変えられるような騎手になりたいです。一鞍一鞍全力で頑張るので応援よろしくお願いします」、宮内騎手は「いち早く競馬の流れというものを覚えて、自分の騎乗を見てくださるファンの方に感動を与えられるようなジョッキーになりたいとおもいます。応援よろしくお願いします」とあいさつすると、スタンドから激励の大きな拍手が送られた。