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門別競馬場で4回目の競走能力・発走調教検査

  • 2023年04月10日
  • 阿岸潤一朗騎手は石狩市出身の19歳
    阿岸潤一朗騎手は石狩市出身の19歳
  • 宮内勇樹騎手は浦河町出身の20歳
    宮内勇樹騎手は浦河町出身の20歳
  • 49.8秒で駆け抜けたクールソリッド
    49.8秒で駆け抜けたクールソリッド

 4月6日、日高町富川駒丘にある門別競馬場において、ホッカイドウ競馬の今年4回目の競走能力・発走調教検査が行われた。

 天候雨、良馬場のコンディションで行われたこの日の検査には、2歳馬40頭、3歳馬2頭、4歳馬5頭、5歳馬1頭、6歳馬1頭、8歳馬1頭の合計50頭が出走。全10競走が組まれた。

 検査は第1回、第2回、第3回の検査同様、本走路が工事中のため内走路で実施。2歳馬39頭、3歳馬1頭、4歳馬4頭、8歳馬1頭の合計45頭が合格した。

 2歳馬の一番時計は、第5競走に出走したクールソリッドで49.8秒。スタートから一気に先手を奪うと、そのままどんどん後続を引き離し独走。最後の直線でさらに差を広げ、2着以下に大差をつけ先頭でゴール板を駆け抜けた。

 クールソリッドは牡の芦毛で、父がマインドユアビスケッツ、母がブランシェクール、母の父がダイワメジャーという血統。(有)キャロットファームの所有馬、田中淳司厩舎の管理馬、安平町早来源武にあるノーザンファームの生産で、母は2019年のエンプレス杯(Jpn2)と2018年のLプレリュード(Jpn2)とTCK女王盃(Jpn3)の2着馬、母のきょうだいには2018年の全日本2歳優駿(Jpn1)、2022年のダイオライト記念(Jpn2)などを制覇したノーヴァレンダ、一族には1996年の報知4歳牝馬特別(G2)を制覇したリトルオードリー、2022年の青葉賞(G2)を制覇したプラダリア、2012年の新潟2歳S(G3)を制覇したザラストロなどがいる。

 2歳新種牡馬ではカリフォルニアクローム、キタサンミカヅキ、ホークビル、モーニン、アポロケンタッキー、アレスバローズ、エピカリスの産駒が出走。そのなかで第3競走に臨んだモーニン産駒のヨシノヒローインが51.4秒のタイムで1位入線を果たした。

 また、この日は本年度からホッカイドウ競馬でデビューする川島洋人厩舎所属の宮内勇樹騎手が第2競走でブルーオーソに、佐々木国明厩舎所属の阿岸潤一朗騎手が第4競走でウィリディタスに騎乗。そつのない手綱さばきでパートナーを合格に導いた。

 宮内騎手は「緊張しましたが、隣の馬に騎乗した岩橋(勇二)騎手がずっと声をかけてくれたので心強かったです。もっとしっかり乗れるよう技術を磨いていきたい」、阿岸騎手は「とても緊張しました。スタートが少し上手くいきませんでしたので次からはちゃんと乗れるよう頑張ります」と話した。2人の新人騎手は早ければホッカイドウ競馬が開幕する4月19日に初騎乗を迎える。