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モズスーパーフレアの初仔が生まれる

  • 2023年04月10日
  • 谷川牧場で誕生したモズスーパーフレアの初仔
    谷川牧場で誕生したモズスーパーフレアの初仔
  • 父はグランプリボス、2月8日生まれの牡馬
    父はグランプリボス、2月8日生まれの牡馬
  • 子育て上手なモズスーパーフレア
    子育て上手なモズスーパーフレア

 2月8日、浦河町西幌別にある谷川牧場において、モズスーパーフレアの初仔が誕生した。

 初仔は牡の鹿毛。父は2010年の朝日杯フューチュリティS(G1)、京王杯2歳S(G2)などを制してJRA賞最優秀2歳牡馬になり、2011年のNHKマイルC(G1)、2012年のスワンS(G2)、2013年のマイラーズC(G2)などを制覇したグランプリボスになる。

 谷川牧場の谷川貴英社長は「予定日より5日ほど早い出産になりました。お産は初めてで心配しましたが、何事もなく安産でホッとしました。生まれてからは放任でもなくべったりでもなく良いお母さんですよ。初仔なので若干小さく生まれてきましたが大きくなりそうな感じがします。とてもバランスの良い馬。スピードもありそうです。オーナーにとっては自分の繁殖牝馬に自分の所有種牡馬を種付けするという夢のような配合。そのお手伝いができてうれしくおもいます。これから年間を通しての夜間放牧をしていきます。丈夫な馬になって無事に何事もなくデビューまで行ってほしいですね。それで重賞でも勝てたらオーナーにとっても最高です」と話した。

 明けて8歳になったモズスーパーフレアは、父がスパイツタウン、母がクリスティーズトレジャー、母の父がビロングトゥミーというアメリカ産馬。2016年のキーンランドセプテンバーイヤリングセールの取引馬になる。

 (株)キャピタル・システムの所有馬、栗東の音無秀孝厩舎の管理馬として2017年8月に小倉でデビュー。逃げ切って初勝利を収めた。その後はスピードに磨きをかけ、2019年のオーシャンS(G3)で重賞初制覇。秋のスプリンターズS(G1)で2着になると、2020年の高松宮記念(G1)でグランアレグリア、ダイアトニック、セイウンコウセイ、ステルヴィオ、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、モズアスコット、ノームコアといったトップスプリンターたちを退けてG1初制覇を成し遂げた。牝馬による優勝は2012年のカレンチャン以来となる偉業だった。

 その後も、持ち前のスピードを武器に芝、ダートのスプリント重賞戦線で活躍。2021年12月15日付けでJRAの競走馬登録を抹消するまで、29戦7勝2着3回3着3回の成績を残した。

 今年はモズスーパーフレアと同じ勝負服で出走し、2018年の安田記念(G1)、2020年のフェブラリーS(G1)などを制覇したモズアスコットとの交配を予定しているという。